SIBO治療をして治らない人はSIFO(小腸内真菌増殖症)かもしれません

   

当院には「SIBOと診断されて治療したのですが、あまり効果がなかった」
と訴えてこられる患者さんが非常に多くいます。
この中で多く見られる一つが、カンジダなどの真菌(fungus、カビ)の異常増殖が合併しているこことで起こる腹部膨満「SIFO」です。
SIBOが「Small Intestinal Bacterial Overgrowth:小腸内細菌増殖症」なのに対して「SIFO」とは「Small Intestinal Fungus Overgrowth:小腸内真菌増殖症」という概念です。
Dr. Ruscioらの研究によるとSIBOを疑わせる症状を伴う患者の小腸から内視鏡を使い腸液を採取し、培養検査を行ったところ、細菌の増殖に加えて、その約25%には真菌の異常増殖(SIFO)も伴っていました。
また、細菌異常増殖はないが真菌の異常増殖を認めたケースが20%あったと言います。
つまり真菌だけで見るとなかなか良くならない腹部症状のうち約40%に真菌の異常増殖があったということです。

細菌の異常増殖(SIBOS)と真菌の異常増殖(SIFO)では治療方法が異なるため、SIBO呼気検査に加えて、真菌の存在を見ることができる有機酸検査、または総合便検査を併用して鑑別をしておくことが必須と考えています。



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