ビオチンの使い方
ビオチンとはビタミンB群の一種で、体内で糖分、脂肪、蛋白の代謝にかかわる4種類の酵素をサポートする重要な役割を担っています。
具体的にはアミノ酸の代謝やコラーゲンを作るために必要な栄養素で、
- 健康な皮膚や髪の毛を生成する働き
- アレルギー原因物質ヒスタミンを抑制する働き
- コラーゲンの生成を促す働き(皮膚に張りと潤いを与える)
があります。
ビオチンが欠乏すると、
- 糖代謝が阻害されてコラーゲンの合成が低下する
- 脂肪酸の代謝が阻害されて炎症性物質が多量に産生される
- アミノ酸代謝が阻害されて抗体ができにくい
といった異常が起こります。
なお、当院では、ビオチンを単独投与するのではなく「掌蹠膿疱症の名医」とされる前橋賢先生の処方を基本として、「掌蹠膿疱症」・「アトピー性皮膚炎」などの皮膚疾患の治療を基本に行います。
●ビオチン療法
ビオチンは腸の中にいる細菌(腸内細菌)によって作られ、腸から吸収されます。しかし悪玉菌の勢力が強いと、ビオチンは悪玉菌によって破壊されたり、食べられたりしてしまう→ビオチン欠乏状態→免疫機能異常→病気発生、となります。よってビオチン単独ではなく、腸内細菌叢を改善する『善玉菌群』、免疫の調整や皮膚のコラーゲン生成を行う『ビタミンC・D』を合わせることによって初めて確実に効果を発揮します。
さらに近年では「EAT(Bスポット療法)」を併用することでさらに早い改善がみられることが報告されているため、当院ではビオチン療法の効果を最大限に引き出すように、EAT(こもれBスポット療法)を併用しています。
なお、体質を整えながらの症状改善には時間がかかりますので、アトピー性皮膚炎治療で有名な、丹羽先生の作られた「丹羽軟膏」を併用するようにしています。
- ビオチン療法の適応疾患~・掌蹠膿疱症 ・急性・慢性湿疹(アトピー性皮膚炎など) ・尋常性乾癬 ・ニキビ ・花粉症 など
- 摂取量+手技
1)ビオチン 2)酪酸 3)善玉菌(200種類の土壌菌をメインに) 4)ビタミンC 5)ビタミンD 6)EAT(こもれBスポット療法) 7)丹羽軟膏(状況に応じて組み合わせます。)
医療法人社団徳風会 こもれびの診療所:https://komorebi-shinryojo.com/
電話:03-6806-5457
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住5-21-7-2F(旧日下診療所)
最寄り駅:南千住駅より 徒歩 5 分