アレルギー性鼻炎 2

   

本日は統合医療的治療のお話をしたいと思います。

 

こもれびの診療所においては、統合医療的3つの視点から、アレルギー性鼻炎の治療を行っています。

 

漢方治療

当院では、漢方専門医を持つ院長加藤の知識と、これまでの経験により、一人一人に最適な漢方を処方しています。

処方選択のポイント(標治療法

l  体質を“冷えタイプ(寒証)”と“熱タイプ(熱証)”“寒熱中間タイプ”に区別する

・寒証タイプ:くしゃみ、水様性の鼻水、寒冷刺激を受けると症状がひどくなる、夏でも温かい飲み物を好む、冷房苦手

・熱証タイプ:鼻詰まりや粘度の高い黄色い鼻水、充血を伴う目のかゆみ、温熱刺激を受けると症状がひどくなる、冬でも冷たい飲み物を好む、暑がり

以上の2項目を踏まえ、次のように分類し、漢方を決定します。

*アレルギー性結膜炎(目のかゆみ)

・熱証タイプ:洗肝明目湯~目のかゆみ、充血、頭痛(目からくるもの)などに使用する

・寒証タイプ:上記➀、④タイプが効果あり

 

処方選択のポイント(本治療法

東洋医学では、本治と標治という考え方があります。本治とは、その疾患の原因を根本的に治す治療、標治とは、今ある症状を改善させる治療(対処療法)です。つまり、上の表にある漢方は標治のための漢方です。アレルギー体質を変えるための本治療法は、まず食事です。最低限、冷飲食や甘い物を避けることをお願いしています。

本治漢方の代表としては「補中益気湯」があげられます。これは、アレルギー性鼻炎を引き起こす素因(水毒)を、脾・肺の気虚と考え、この気虚に対して気を補い改善させる=アレルギー性鼻炎の体質そのものを改善させる、と考えるため本治療法となります。





医療法人社団徳風会 こもれびの診療所:https://komorebi-shinryojo.com/

電話:03-6806-5457
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住5-21-7-2F(旧日下診療所)
最寄り駅:南千住駅より 徒歩 5 分

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