有機酸検査(OAT)
有機酸検査(OAT)とは、尿中に排泄された74種の有機酸化合物の量やバランスを検知する検査です。
ここで測定される有機酸化合物には、体内の生体プロセスやクエン酸回路(体内におけるエネルギー生産システム)に必要な代謝物、腸内細菌生成産物、ビタミン代謝産物などが含まれており、これらを分析することで以下を調べることができます。
- クエン酸回路を行うミトコンドリア内のエネルギー産生機能が障害されていないか?
- 腸管内の悪玉菌や真菌(カビ)の過剰増殖はないか?
- ビタミン類、グルタチオンなどの栄養素欠乏はないか?
- 三大栄養素(タンパク質・脂質・炭水化物)がうまく使われているか?
- 神経伝達物質(ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニン)の産生バランスは大丈夫か?
- メチレーション回路(解毒システム)はきちんと動いているか?
- 体内の炎症は大丈夫か?
なお、上記システムに異常がある場合は、
- 長く続く下痢・便秘
- イライラや不安感などの気分変調
- うつ症状
- 疲れやすい
- 肥満・メタボ
- アレルギー症状
- 自己免疫異常
- 冷え性
- 睡眠障害
- 発達障害
などが見られます。
よって原因不明でこれらの症状で苦しんでいる場合は、一度有機酸検査を考慮してもよいと思われます。
検査方法
朝一番の尿を採取し、カップに入れて3時間冷凍保存した後、指定機関に送るだけです。なお、有機酸検査は米国の検査機関で測定されるため、検査結果が出るまでは約4週間ほどお時間をいただくことになります。
検査結果
全ての検査結果を院長が解析しレポートを作成した後、下記の内容を行います。
- 検査結果の詳細な解説
- 治療方針説明/生活指導
- 食事指導
- 必要時サプリメント処方(サプリメント代は別途)