ラジオ波温熱療法

    ラジオ波温熱療法とは?

    ラジオ波温熱療法とは、体の深部まで温めることができる治療法です。温熱療法には、ホットパックなど患部全体を表面的に温めるものや、超音波やマイクロ波など深部を温めるものがあります。ラジオ波は、その中でもより深く、そして患部を集中的に温めることができるエネルギーとして特徴的です。筋肉の柔軟性を引き出すことも得意とすることから、日本代表するスポーツ選手をサポートする治療法としても活躍しています。
    こもれびの診療所では、筋肉が固まって体を動かしづらい患者様をはじめ、お腹の張りや痛み、冷えなど、自律神経の不調がある患者様にも最適な治療法として使用しています。

     

    ラジオ波とは?

    ラジオと聞くと、まず思いつくのがFM/AMラジオ放送、ラジオ体操、ラジコンのラジオといったところでしょうか。皆さんがお馴染みの「ラジオ」と「ラジオ波温熱療法」のラジオは同じ電磁波の仲間です。ラジオ波は周波数が30~300MHzの電磁波の総称です。
    ラジオ波では、1秒間に30~300万回に電気が行ったり来たりを繰り返します。ペットボトルに入った冷水を例にします。冷蔵庫から出したてのキンキンに冷えた飲み物をガーっと振ると、どうなるでしょう?ボトルを持つ手の体温を除外しても、冷たかった水は、ぬるくなります。これは、水の分子が擦れ合って摩擦熱を起こした結果です。外から熱を加えたのではなく、ペットボトル内の水そのものが熱を発生しているのです。では、1秒間に10万回の速さで振ったらどうなるでしょう?
    人間の手で実現することはできませんが、電子機器なら可能です。この摩擦熱による体内での熱の発生を治療器として応用したのがラジオ波温熱療法です。

     

    ラジオ波の特徴

    自発的に体内で熱を発生させる点では、当院でも扱っている超音波と同じです。ラジオ波の特徴は、プローブ(+)と電極板(-)の間で電気が行き来する際に、抵抗が高いところに熱が集中しやすいところにあります。よく、電化製品の注意書きに「電気のコードは束ねないでください、火災の原因になります」と見かけませんか?これは、コードが曲げられたり、捻じれたりしてしまうと、その部位の抵抗が高くなることで電子の移動が滞り、熱が集中し、発火の危険性があるからです。このコードを体に置き換えてみると、体の中でも固くなった部位は抵抗が高くなり、ラジオ波を当てた際に自然と熱が集中しやすくなります。
    また、プローブと電極板で挟んだ場所全てに熱を通すことができるので、首から足裏まで一度に加温できるのも特徴的です。

     

    ラジオ波温熱療法は何に効く?

    ラジオ波温熱療法が適用される疾患は幅広く、治療の対象は「体が凝り固まっている」「同じ動作を繰り返すので痛い」「体がいつも冷えている」「お腹が張って、痛くて動けない」といった症状に効果的です。体の浅層部に加温することも可能ですし、体の深層部や電気抵抗の高い部位、インナーマッスルや内臓器、骨、腱、靭帯などの疾患を得意とします。
    特に関節疾患などではストレッチしながら熱を加えることもできるので、一石二鳥の治療法と言えます。
    また、熱によるストレスにより、ヒートショックプロテイン(HSP)*が体内で増産され、免疫機能の働きを強化したり、傷んだ細胞を修復したりする作用が促されます。この作用を利用して癌細胞のアポトーシスを誘導する温熱療法としても使われます。
    *HSP:細胞がストレスにさらされた際に増え、細胞を保護するタンパク質のこと

     

    ラジオ波温熱療法の作用

    1)温熱作用

    血管拡張、神経伝達速度の上昇、疼痛閾値上昇、柔軟性の改善、内臓脂肪の燃焼促進、代謝促進、冷えの改善、免疫力増加

    2)電流作用

    細胞内外のイオンの適正化、細胞膜の透過性と電位の復元、ミトコンドリアの活性化、ATP*の産生増加、組織修復
    *ATP:細胞内にあるエネルギーで、生物が動くのに必要不可欠なもの

    3)非熱作用

    損傷細胞の治癒促進、鎮静作用、浮腫の軽減、

     

    ラジオ波温熱療法Q&A

    Q副作用は?A体には無害ですが、全身の血行促進による湯あたりのような反応が出る場合があります。眠気、倦怠感、喉の渇きなどが出やすい症状ですが、一過性のものですのでご安心ください。また、これらの症状が見られた場合には、次回の施術時間や熱量の調整をします。Q施術を受ける際の注意事項は?A 1,ペースメーカー装着、電子インプラント、妊娠中またはその可能性のある方は禁忌です。
    2.抗凝固薬を服用中、皮膚疾患を示す可能性の高い高齢者、ニッケルまたはクロムアレルギー、内部感染や膿瘍のある場合には、医師にご相談ください。
    3.施術直後に車の運転、注意を必要とする業務、過度のトレーニングをする場合には、施術をお断りするか、これらの活動を控えていただくことがあります。

     

    価格

    3300円/10分

     

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