コロナ感染後遺症・コロナワクチン副反応外来
- 一連の症状発生後1か月以上が経過していること
- 発熱や咽頭痛など「急性症状」が沈静化していること
- 画像診断で、肺炎などの疾患が否定されていること
- 直近のワクチン接種から1週間以上が経過していること
- ミトコンドリア機能の回復
- 副腎機能の回復
- 体内の解毒
- 体内の活性酸素除去
- 慢性上咽頭炎の治療
- 妊娠中の方、授乳中の方は服用できません。
- 妊娠可能な女性、及び生殖可能な男性が服用する際には、避妊を徹底してください。
- 個人輸入による医薬品であるため、日本の医薬品医療機器等法に基づく品質・有効性・安全性は未確認です。また個人輸入した医薬品による健康被害は救済対象にならず、自己責任になりますので、必ず医師の説明を聞いた上で使用をご検討ください。
- 不眠、または鮮明な夢を見ることがありますが、一週間程度で慣れることがほとんどです。継続が難しい場合は、メラトニンと一緒に服用する、起床後に服用するなどで対応可能です。
- 個人輸入による医薬品であるため、日本の医薬品医療機器等法に基づく品質・有効性・安全性は未確認です。また個人輸入した医薬品による健康被害は救済対象にならず、自己責任になりますので、必ず医師の説明を聞いた上で使用をご検討ください。
- ごく稀に、頭痛、めまい、眠気、悪夢、過敏症や神経疾患(振戦、片頭痛)、及び胃腸疾患(吐き気、嘔吐、腹痛)の報告があります。症状がある時は速やかに使用を中止し、医師に相談してください。
- メラトニン摂取後は、車やバイクなど乗り物の運転はしないようにしてください。
- 腎臓結石の既往のある方は使用に注意が必要です。
- サルコイドーシス、リンパ腫、腎臓病の方、ヒドロクロロチアジドを内服中の方は使用に注意が必要です。
- ケルセチンとイベルメクチンを同時に摂取するとイベルメクチンの効果を減弱させる可能性があるため、必ず朝と夕などに分けて摂取する必要があります。
- 甲状腺疾患(特に低下症)がある方は使用に注意が必要です。
- 血液検査(基本必須)
全血算、白血球分画、血小板数、肝機能を含む一般生化学検査、D-ダイマー(凝固活性マーカー)、早朝コルチゾール値(患者の一部は自己免疫性副腎不全に進行)、TSH (甲状腺疾患の除外)ヘモグロビンA1c(ワクチン後遺症患者は糖尿病に進行するリスクがある)、BNP(心疾患除外のため)、単純ヘルペスウイルスの血清検査(ウイルスの再活性を除外)、血清25(OH)ビタミンD、胃消化能など。 - オリゴスキャン
ミネラルと有害金属の量を推定します。栄養障害が強い場合、またはミネラル不足が疑われる場合は積極的に行います。 - 有機酸検査
腸管内細菌叢、ミトコンドリア、解毒システム、メチレーション回路、炎症、栄養素吸収力のチェックなどを行う検査です。疲労感や倦怠感が強い場合や、消化管障害がみられる場合などには積極的に行います。
2020年より新型コロナ感染症により「コロナ感染後遺症」に苦しんでいる方々が急増しています。
症状としては(複数回答あり)
1)倦怠感(40%)
2)息切れ(36%)
3)嗅覚障害(24%)
4)不安(22%)
5)咳(17%)
6)味覚障害(16%)
7)抑うつ(15%)
その他には痛み(関節痛・筋肉痛)、消化器症状(下痢・腹痛)などが報告されています。
それに加えて2021年からは、コロナワクチン接種の後に、様々な体調不良、すなわち「ワクチン副反応」に悩まされている方も増えてきています。
ワクチン接種後の症状はさらに多彩で、全身倦怠感を基本に、不眠、不安、めまい、痛み(頭痛・全身痛)、動悸、息切れ、味覚・嗅覚障害、脱毛、集中力の低下など、コロナ感染後遺症と同等のものから、基礎疾患の増悪、歩行困難、食欲不振に伴う体重減少などの訴えまで様々なものがあります。
コロナ感染後遺症およびワクチン副反応外来の受診対象となる方
コロナ感染後遺症およびワクチン副反応外来の診療内容
これらの後遺症対して、こもれびの診療所では
の5つをメイン治療として行っています。
さらに当院では、2022年6月より、6番目の「コロナワクチン後遺症治療」としてFLCCC*
FLCCC(Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)とは2020年に一流の救命救急専門医によって結成された、
ただし、ワクチン後遺症の症状は千差万別であるため、
1)ミトコンドリア機能の回復
ミトコンドリアとは、人間の38兆個全ての細胞がもつエネルギー産生小器官です。このミトコンドリアが機能不全に陥ると、エネルギー産生が滞り体の元気は失われます。よって疲労回復にはミトコンドリア機能の回復が必須条件となります。
また、ワクチン接種において、ワクチンに使用されているmRNAを輸送する脂質ナノ粒子、PEGや、生成されるスパイク蛋白によりミトコンドリア機能不全になるリスクが「コロナワクチンの解毒法 2021年 コスモ21」などにより警告されています。よって、ワクチン後遺症の問題に対してもミトコンドリア機能の回復は非常に重要となっています。
ミトコンドリア機能改善のために必要なのは、良質な糖(フルクトースとブドウ糖)、ミネラル(マグネシウムなど)、ビタミン(B群、C)などの栄養素です。
なお、これらは健康な状態ではサプリメントの内服でも悪くはないのですが、機能不全にまで陥った場合は、腸内吸収も困難なため、点滴で量とバランスを考えての投与でないと効果が得られないため、疲労の強い場合は積極的にミトコンドリア、副腎機能回復点滴を行っていきます。
2)副腎機能の回復
副腎は体内で様々なホルモンを産生し、健康な状態を維持する大切な臓器です。
しかし副腎は、ウイルス感染などによる炎症、感染後のストレス、化学物質や重金属などの体内蓄積により機能不全に陥りやすいとされます。つまり、コロナ感染やワクチン接種後、機能不全(副腎疲労)を起こす可能性が高いという事です。
実際副腎疲労の症状としては
1)朝起きられない、2)夜眠られない、3)立ちくらみ、4)集中力の低下、5)性欲の格段の低下、6)神経過敏、7)慢性的な痛み、筋肉痛
などがあげられ、今回の後遺症に見られる症状と非常に類似しています。
よって、この副腎機能の回復も非常に大事な治療になります。
その時、ポイントになるのが「ビタミンC」です。副腎は体内の中で最もビタミンCを必要とする臓器です。
例えば血管に含まれるビタミンCをレモン1個分(20㎎)と考えると、脳は20個、白血球 は80個分に対して副腎はなんとレモン150個分のビタミンCを必要とします。つまり副腎の機能回復には大量のビタミンCが必要という事です。
(副腎はビタミンCを大量に必要とする)
ビタミンCは副腎の機能回復以外にも、「免疫システムサポート」、「抗酸化作用」などのプラス作用もあり、コロナ感染及びワクチン後遺症治療において非常に重要なビタミンということが言えます。
なお投与量ですが、成人では1日の推奨量が100㎎(2020年版食事摂取基準)と設定されています。しかしこれは健康な人が病気にならないための量であって、今回のようにビタミンCを治療的意味で使用する場合は、、この100倍~250倍の投与が必要と考えています。その場合は内服では腸からの吸収力の関係で困難であり、やはり点滴投与が必須と考えます。
3)体内の解毒
コロナ後遺症に悩んでいる方は、体内に様々な有害物質が発生した可能性があります。
よって、後遺症からの回復のために「解毒」という視点もとても大切です。
これに対してのキーとなるのがグルタチオンです。グルタチオンは、解毒の主役肝臓を活性化し、解毒システムの安定、強化を図ってくれます。
なお、ミトコンドリアや副腎対策で投与したビタミンB群、ビタミンC、マグネシウムなども、有害物質除去酵素であるチトクロムP450を活性化する作用により解毒を助けますし、そもそも解毒機能を働かせるためには、細胞エネルギー産生器官であるミトコンドリア機能の正常化が必須条件です。
ちなみにグルタチオンは、解毒以外にも抗酸化作用、ストレス改善作用、肺機能の改善作用など多岐にわたって体内の改善を行いますから、コロナ後遺症のキーと私は考えています。
量は、保険での使用量では効果乏しく、その数倍の量を使用しています。
4)体内の活性酸素除去
活性酸素は、近年万病の元凶と考えられております。疾患の90%は活性酸素が起こす、とする説もあるほどです。
今回の長期感染に伴う炎症やストレス、呼吸不全は、体内に大量の活性酸素を発生させたと考えて差し支えありません。
よって今回の後遺症の回復のためには、活性酸素除去も非常に大切となります。
これに対して、大いに期待できるのがビタミンCとグルタチオンです。これらは共に強い抗酸化作用(活性酸素除去作用)をもつため、これらの投与により、活性酸素を大いに減らすことで、健康な身体への回復を促してくれる可能性があります。
なお、最初に出てきたミトコンドリアと副腎も非常に活性酸の影響を受ける場所なため、活性酸素対策は、ミトコンドリア、副腎対策でもあります。
*水素:こもれびの診療所では活性酸素除去のために水素も推奨しており、多くの患者さんたちが水素吸入や水素風呂、水素水生成器などを利用しています。
以上、1)ミトコンドリア機能の回復、2)副腎機能の回復、3)体内の解毒、4)体内の活性酸素除去という視点から考えた場合、良質な糖、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンC、グルタチオンがキーになることがわかりました。
よって、こもれびの診療所では、これらを絶妙に配合した「疲労回復点滴」を準備し、毒素や活性酸素を体内から追い出し、ミトコンドリア、副腎の機能不全を回復するという戦略をとっています。
5)慢性上咽頭炎に対する上咽頭擦過療法(EAT:旧名Bスポット療法)
新型コロナウィルス後遺症で見られる嗅覚障害、味覚障害、咳、抑うつ、疲労感などは、慢性上咽頭炎が引き起こしているのではないか、という指摘があります。
上咽頭は、口蓋垂(のどちんこ)の向こう側の壁の上部分あたりで、この部分は、ウイルス感染時、過剰炎症を起こしやすく、また部位的に慢性的な炎症が引き起こされやすい場所だといわれます。その影響で、嗅覚障害やそこから痰が喉を通じて気管支まで落ちて咳などの症状を悪化させると考えられています。またこの部位は様々な神経も集まっているところで、ここに慢性炎症がおこることで、脳への影響が広がり、抑うつや疲労感が出るのではないかと考えられています。
これに対して、上咽頭擦過療法は、鼻とのどから実際に上咽頭に綿棒を挿入し、その部位の炎症を物理的にとっていくという方法を取ります。
実際、コロナウィルス後遺症患者において、上咽頭擦過療法を行うことで諸症状の改善がみられており、当院でも必要に応じて随時上咽頭擦過療法をプラスしています。
6)FLCCC治療アプローチ
FLCCC推奨ファーストライン療法
1.イベルメクチン
ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生によって開発された日本が世界に誇る治療薬です。
コロナ感染治療薬として注目されてきたイベルメクチンですが、強力な抗炎症特性、スパイク蛋白結合による除去促進作用などにより、ワクチン後遺症でも推奨されています。
2.低用量ナルトレキソン療法(LDN)
低用量ナルトレキソン療法(Low dose naltrexone, LDN)は抗炎症、鎮痛、神経調整作用があることから、欧米では長く痛みや免疫異常の疾患に使われてきました。
血流中のメトエンケファリン(副腎髄質で産生されるエンドルフィン)およびベータエンドルフィンが増加することで、ナチュラルキラー(NK)細胞の数および活性、リンパ球活性化CD8細胞の増加が報告されています。
3.メラトニン
メラトニンは、脳の松果体から分泌される人間の自然な睡眠サイクルを作り出すホルモンで、海外では睡眠サイクル改善サプリメントに利用されています。
ワクチン後遺症においてはメラトニンが持つ抗炎症作用、抗酸化作用、ミトコンドリア機能調節作用などが注目され、内服推薦薬となっています。
4.抗血小板治療
コロナ感染による血栓関係の問題は多く、そのため血栓対策は非常に重要になります。FLCCCではアスピリンを推薦していますが、当院では出来る限り化学物質は使わないという方針のもと、交流磁気、水素、地竜(漢方製剤。抗血栓成分はルンブルクス・ルベルス)などで対応します。
ただし血栓の疑いが強い場合においては、アスピリンの使用も検討します。
5.ビタミンC
ビタミンCには、I型インターフェロンの生成増加を含む、抗炎症、抗酸化、免疫促進などの作用があり、ワクチン後遺症治療に推薦されています。
6.ビタミンD
免疫機能の改善及び調節、神経細胞保護及び増殖・分化調節作用、腸への作用(上皮間接合部を安定し腸内細菌叢間のバランス促進、腸粘液中抗菌ペプチド量調整、腸管自然免疫活性化)などにより、ワクチン後遺症改善ビタミンとして推奨されています。
7.ケルセチン
ケルセチンは、ソバやタマネギなどの野菜に含まれるフラブノイドで、抗炎症作用、肥満細胞抑制作用を持ちます。
また神経炎症を抑制する作用もあるため、しびれなどの神経系の症状が強い場合は特に推奨されます。
なおケルセチンは、細胞内への亜鉛の流入を促進します。新型コロナ感染後遺症やワクチン後遺症において亜鉛は非常に大切なミネラルであるため、ケルセチンと亜鉛の併用はより効果的であると考えられています。
8.腸管の改善
ワクチンで障害を受けた腸は、ビフィズス菌の喪失による重度のディスバイオシス(腸内フローラの異常)を起こしていると考えられます。
よってFLCCCにおいては、プロバイオティクス/プレバイオティクスが推奨されています。
こもれびの診療所は腸管の改善を得意としますので、必要な場合はさらに高度な治療をご提案いたします。
9.オメガ3脂肪酸
炎症抑制のためにオメガ3脂肪酸の内服が薦められています。
EPA製剤もしくはDHA/EPAにはうつや自殺の抑制効果も報告されており、メンタルの問題が生じやすいワクチン後遺症においては非常に重要な栄養素となります。
よってオメガ3脂肪酸の多い魚介類や、アマニ油、紫蘇油なども積極的に摂るようにしてください。
基本的検査
治療の選択において検査は必須です。当院で行う可能性がある検査は以下の3つです。これらの検査をすべてをするわけではなく、状況や予算に応じてご提案いたします。
プラスαの治療
A)痛み対策~YNSA
コロナ後遺症の中で問題になる一つに痛みがありました。
痛みの部位は多彩で頭痛、頸部痛、胸部痛、腰痛、下肢痛、関節痛、筋肉痛、全身痛と様々な報告があります。
これに対して、「疲労回復点滴」により改善することも多いのですが、それのみで乏しい場合は、山元式新頭針療法(YNSA)を行います。
YNSAの盛んな国ブラジルより、この治療で痛みを含めたコロナ後遺症に良い経過を示したと嬉しい報告もあります。またこもれびの診療所においてもYNSAにて難治の痛みから解放される症例も多いです。
よって痛みが強い場合はYNSAで改善を図っていきます。
B)お腹の問題
コロナ感染後の後遺症ではお腹の問題も多くみられます。
お腸に問題が強い場合は「腸管リフォーム療法」と「腸管内善玉菌群移植療法」により改善を図っていきます。
以上、コロナ後遺症に対する当院での統合医療的治療についてお話しました。
本当に不安や苦しみが多い中だとは思いますが、どうぞ一人で悩まずにこもれびの診療所にご相談の電話(03-6806-5457)をいただければと思います。
最後に
ワクチン後遺症で苦しんでいる方の多さに、私自身驚くと同時に心を痛めています。
なんとか少しでも楽になるお手伝いがしたいと、日々治療法を模索しております。
そして、少しずつですが経験と知識のアップデートに伴い、その手段も増えてきました。
ワクチン後遺症による症状は様々で、100人いれば100通りの訴えがあるため、マニュアル化は難しく個別対応せざるを得ません。
しかし、ワクチン後遺症治療において共通することがひとつだけあります。それは『治療は早ければ早いほど良い』ということです。
一人で悩まずに、まずはこもれびの診療(03-6806-5457)にお電話ください。一緒に最善の方法を探していきましょう。