お腹外来(下痢・膨満感)

    総論

    院長である加藤は、本当に下痢・腹痛で苦しみました。
    とてもとても苦しい時間でした。
    つまり私のお腹治療研究は「私自身のお腹の苦しみを治す」ことがスタートでした。
    そして様々な治療研究、実践の繰り返しの中で、徐々に軽減していくお腹の苦しみが、そして訪れた自由と開放感。
    同じようにお腹の苦しみを抱えている人にこの自由と開放感を味わってほしい、それができる医師でありたい、その思いから続けてきた研究も、2022年で10年を迎えました。
    そして生まれたのが、こもれび式お腹治療法です。
    特に下痢、腹痛においては非常に高い効果を示します。

    「私と同じ苦しみを抱えている患者さんに笑顔になってもらいたい」

    その思いが詰まった治療です。
    ぜひ、一人でも多くの人にこの治療方法を知り、体験してほしいと心より願っています。
    大切な人たちと共においしいご飯を食べる、旅行に行く、通勤する、そんな普通の毎日があなたに訪れますように祈って。

     

    お腹3大治療

    当院では、お腹の治療において1)腸 2)腸に指示を与える脳、3)脳の指示を腸につ会える自律神経、の3つの改善を目指して治療を行っていきます。

    1)腸を治す

    突然ですが「リフォーム」と「リノベーション」の言葉の違いをご存じですか?
    「リフォーム」は「悪い状態からの改良」を意味し、基本的に壊れていたり、老朽化したりしている建物を部分的に直すことで、マイナスをゼロの状態に戻すことを意味します。
    これに対して「リノベーション」とは「革新、刷新、修復」を意味し、リフォームにプラスアルファし、新たな機能や価値を向上させることで、元のものよりさらにいいものに変えるという事を意味しています。
    つまり、腸をもとに戻すのが「リフォーム」、これまでの腸をさらに良くするのが「リノベーション」です。
    これを踏まえて、腸治療をご説明いたします。
    私は腸管を家、腸内細菌を住民と考えます。そして、この両方がベストな状態になったとき、腸は健康になると考えます。
    よってまずは、家である腸管をオゾン注腸療法と交流磁気治療を使って修復する「腸管リフォーム療法」を行います。これは、血流改善、活性酸素除去、免疫安定、抗炎症、自律神経調整などの作用を持つ治療法を組み合わせたもので、これにより「腸管の改善=リフォーム」を目指します。
    次に行われるのが、善玉菌群の移植、「腸管内善玉菌群移植療法」です。リフォームされた腸管に、多種類の善玉菌を大量に注入することで、腸管内の腸内細菌のバランスを善玉菌優位に導き、腸の状態をより良い状態に導いていきます。
    リフォームされた家(腸)に、良い人達(善玉菌たち)ばかり住み着かせることで、腸をさらに良い状態にする、つまり「リノベーション」を目指すのがこもれび的腸治療となります。
    腸管リフォーム療法」、「腸管内善玉菌群移植療法」、そしてこれらを合わせることで行う「腸管リノベーション療法」、これがこもれび式腸治療となります。

    2)脳を治す

    このメイン治療となるのがYNSA(山元式新頭針療法)®です。
    YNSA学会®の代表を務める加藤が、世界でもトップクラスの技術にて、頭針治療により脳の調節を行っていきます。
    自律神経機能の中枢部である脳幹は腸治療において特に大切な治療部位となります。よって、ここは非常に意識して治療していきます。

    3)自律神経を治す

    自律神経とは脳の中枢奥になる脳幹からの指示を腸管に伝える神経で、交感神経と副交感神経の2本を手綱のように操って、腸を含め、体中の臓器を最善の状態に導くように働きます。

    図は自律神経を簡単に図示したものです。
    交感神経と副交感神経を使って体内のすべての臓器をコントロールしているのがわかると思います。特に最も大きな臓器である小腸と大腸は、非常に多くの神経が分布しており、腸と自律神経は気に話すことができない関係です。
    しかし、脳幹及び自律神経は、ストレスに弱く、ストレスの過剰状態が長期続くとシステムエラーを起こします。その結果、自律神経がコントロールする小腸、大腸は機能不全を起こし、下痢、便秘、腹部膨満などの腹部の異常な状態が引き起こされてしまいます。

    (人間関係の問題だけでなく、結婚や出産、入学などの変化もストレスになる)

    これに対して、こもれびの診療所は「東洋医学」をベースに近代治療器具を組み合わせて対応していきます。

    1)電気温灸及び経皮的神経電気刺激療法transcutaneous electrical nerve stimulation therapy TENS

    東洋医学の知識に科学的根拠を加え、熱刺激や電気刺激を与えて脳、自律神経を通じて腸を整えていく方法です。
    ツボの電気刺激による論文はいくつか出ており、代表的なものとしては

    • 足三里:刺激すると、大腸の運動を抑制、逆に胃の動き改善(Ewa M et al, 2006
    • 合谷:刺激により下痢にも便秘にも効果あり。その他神経過敏・精神不安・入眠困難なども改善
    • 腹部周辺:関元・天枢・水分:電気刺激の強さと周波数をコントロールして、大腸の動きの促進も抑制も可能(Gao M et al. 1997) など
    があります。

    また、電気温灸により温めるという行為(冷えはお腹症状の最大のリスク)、経皮的神経電気刺激の強さと速さを変えることで可能となる以下の行為

    1. 「脳内に痛みを抑制する物質や精神を落ち着かせる物質など作り出す」
    2. 「強い痛みを伴う電気刺激を与えることで、腸の動きを阻害する=下痢を止める(Lehman AV, 1913)」
    3. 「手や腹部の皮膚に神経刺激を与え、胃の前庭部の運動機能を低下させる(Camilleri M et al, 1984)」
    などの科学的データも加味して、その人の現在のお腹の困ったに最も適している刺激方法を行っていきます。

    *脳でご紹介したYNSA®は自律神経の治療にも高い効果を発揮します。よってYNSA®を併用する場合は、脳だけでなく自律神経の治療も加えていきます。

     以上、当院における「腸」、「脳」、および「自律神経」の治療を通して、お腹の子待ったを治していく点を説明いたしました。それぞれの詳細は「治療」の項目に記載していますので、ご覧いただければと思います。

     

    各論

    こもれびの診療所では、腸のトラブルで日常生活が非常に難渋しているにもかかわらず、通常の検査では「異常なし」と言われる消化管疾患、中でも
    過敏性腸症候群(IBS;irritable bowel syndrome)
    小腸内細菌異常増殖症(SIBO;Small intestinal bacterial overgrowth syndrome)
    リーキーガット症候群(LGS;leaky「漏れる」gut「腸」syndrome=腸漏れ症候群)
    などの疾患が治療の主となっています。

    なかでも最も得意とするのが下痢型IBSです。これらを中心に詳しくお話していきたいと思います。

     

    腸は治療の一丁目一番地

    過敏性腸症候群

    腸の問題は、単純に腸の不調だけでなく、様々な病気の原因となっていることが、近年多数報告されるようになりました。
    よって、腸の状態をベストにしておくことは、単純に腸の病気の改善だけでなく、すべての健康にとって必要不可欠な対策と言い換えることができます。
    なので、まずはあなたの「腸内環境」をチェックしてみましょう。
    次の質問に「はい(Yes)」が多いほど、腸内環境にダメージを受けている可能性が高く、様々な不調や病気、脳にかかわるトラブルのリスクが高まっていきます。

    • 口 食事は、パンや麺類などの炭水化物が中心
    • 口 甘いお菓子、ジュースや炭酸飲料が好き
    • 口 子どものころ、耳やのどの感染症に頻繁にかかった
    • 口 2~3年に1度以上、抗生物質を服用する
    • 口 胸焼けや、胃酸の逆流を防ぐ胃腸薬を飲んでいる
    • 口 食べ物や化学薬品にアレルギーがある
    • 口 自己免疫疾患と診断されたことがある
    • 口 2型糖尿病にかかっている
    • 口 帝王切開で生まれた
    • 口 母乳よりほとんど粉ミルクで育った
    • 口 標準体重を9キロ以上上回っている
    • 口 気分が落ち込みがちだ
    • 口 日常的に便がゆるい、あるいは便秘症だ

    ここにチェックが多い場合で、何か疾患を持っている場合は、少し腸の改善を意識されるのが良いと思われます。
    では、いよいよ、当診療所でメインに行う腸疾患、①IBS、②SIBO、③リーキーガット症候群についてみていきましょう。

     

    過敏性腸症候群(IBS;irritable bowel syndrome)

    IBSは「腹部の痛みや腹部膨満感など不快な症状を伴った下痢や便秘などを繰り返すにもかかわらず、腸に器質的異常が見つからないもの」と定義される疾患です。
    なおIBSは罹患率が非常に高い疾患で米国では人口の14%、日本では人口の13.1%と報告されています。つまり日本国内だけで1,000万人以上の患者さんが苦しんでいる計算になるのですが、実際に病院受診するのは25%程度で、多くは一人でお腹の苦しみを抱えて苦しんでいることになります。

    実は加藤もIBSで苦しんだ一人です。よって、常にお腹のことを心配し、日常生活を制限される苦しい気持ちは、誰よりも理解できます。なので一人で苦しまず、ぜひ私たちに相談してください。一緒に悩み、そして解決するための最善の策を考えていきましょう。

     

    IBSの診断(総合便検査)

    先ほどIBSは「腹部の痛みや腹部膨満感など不快な症状を伴った下痢や便秘などを繰り返すにもかかわらず、腸に器質的異常が見つからないもの」とお話しました。
    つまり、少なくとも臓器には異常のない疾患で、基本命にかかわることはありません。

    これに対して、IBSに症状が似ているのですが、中には重症化する疾患が隠れていることもあります。
    よって、IBSの治療の前に、まずはIBS以外の重症な疾患が無いかを鑑別することが大切になります。

     

    鑑別診断

    お腹外来

    • 警告症状~微熱、関節痛、血便、予期せぬ3㎏以上の体重減少(6か月)などあるかどうか
    • 危険因子~50歳以上の発症または大腸器質的疾患の既往歴、家族歴などがあるかどうか
    • 通常臨床検査~血算、生化、CRP、甲状腺、便潜血、などで異常が見られないかどうか
    • 上記➀~➂において問題があれば大腸検査(大腸内視鏡・X線など)を積極的に行う

    (日本消化器学会 機能性消化管疾患IBS診療ガイドライン2014)

    以上のすべてが基本マイナスとなれば、基本重症疾患の可能性は少ないと考えられるため、IBSを考えて、IBS診断基準RomeⅢチェックへと進んでいきます。

    お腹外来

    この基準を満たした場合、「IBS」が基本的に疑われます。

    ●さらなる戦略の為の「総合便検査」
    IBSとの戦いにおいて、どのような治療戦略を行いIBSを克服するのか?
    その戦略及び戦術のために、当院では「総合便検査」や「有機酸検査」を行っています。
    1)腸内細菌叢の情報~細菌の情報(細菌の種類、量、効果のある治療薬の解析)、真菌(カビ)の情報(真菌の種類、量。真菌に対して効果のある治療薬の分析)が手に入ることで、腸内細菌の改善方法の戦略が立てられる
    2)消化吸収能力の情報~消化酵素量・脂肪・筋繊維・野菜繊維・炭水化物などの解析により、その人の消化吸収力がわかる
    3)IBSの鑑別診断および重症度の情報~ラクトフェリンとカルプロテクチンを見ることで、炎症性腸疾患と過敏性腸症候群の鑑別の鑑別ができ、治療の有効性の判定にもなる。またリゾチームや便中の白血球と粘液をみることで、腸内の重症度が推定される
    4)腸管免疫の情報~分泌型IgA(腸粘膜組織から分泌され、消化管粘膜を守る)により腸管の免疫状態及び腸管の危険度が推定できる
    5)野菜摂取量の是非~短鎖脂肪酸(SCFAs)分により善玉細菌量と現在の野菜摂取量が妥当かが判定できる
    6)ゾヌリン検査によりリーキーガット症候群が背景にないかを判定できる
    これらにより、悪玉菌や真菌の除去の是非や、善玉菌の投与方法及び投与量、消化能力改善のための補助の有無などの戦略が立てられ、その人にあった適切な最高戦術・戦略の提案及び実行が可能になります。
    なお、有機酸検査は「検査」の項目に詳しくかいておりますので、そちらをお読みください。

     

    IBSの一般的治療

    お腹外来

    これが一般的な西洋医学的治療となります。
    通常のクリニックにかかり、この治療によって軽快、もしくは改善があれば、特にこもれび外来を訪れる必要はないのかもしれません。
    ただし、これらは基本対症療法であるため、根本的な治療とはなりにくく、症状が継続する方も少なくないでしょう。
    ではこもれびではどのような治療を行うのか?

     

    こもれびにおけるIBS治療

    1.腸管リフォーム療法

    まずは、下痢や便秘を引き起こす消化管システムを改善していきます。
    消化管システム改善対策として当院で中心的治療となっているのが「腸管リフォーム療法」です。ドイツを中心にヨーロッパ各国で100年以上続く「オゾン注腸」と日本で開発され40年以上の歴史を持つ「交流磁気治療」を合わせたもので、効果と安全性は十分に検証された治療法です。

    ●治療効果
    現在、以下の理由でオゾン注腸療法がIBSを含めた消化管疾患に効果があると考えられています。
    1)血行促進作用に伴う腸管機能の改善(Clavo, J.L. Pérez, L. et al. 2003)
    2)抗酸化系酵素の誘導を通しての抗炎症効果 (医療・オゾン研究 第2号.2012)
    3)免疫細胞活性化作用に伴い、腸管内の細菌バランスが整った可能性
    4)メンタルの改善~オゾン療法に伴う多幸感、難病患者のQOL向上などの改善報告あり(作用機序はまだ証明されていない。脳内ホルモンの影響が示唆)

    当院におけるIBS治療効果:有効率83%(2020年5月~12月)
    なおこの効果については、2021年11月 Vol28「医療・環境オゾン研究」に「過敏性腸症候群(IBS)におけるオゾン注腸の可能性」と題して論文発表しております。

    ●副作用:ほぼ皆無です。少しお腹が張る、軽い排便感が出る、などの訴えがある程度です。しかしこれも30分以内におさまります。
    詳細は「腸管リフォーム療法」を参照ください。

     

    2.腸内善玉菌群移植療法

    腸管内を最善の状態に保つために、有用であるとの科学的報告がある善玉菌(プロバイオティクス)や酪酸を注腸し、大腸に定着、安定させる方法です。
    なお、腸内の改善だけでなく、免疫、神経、炎症、生活習慣病などの改善も報告されています。(Makoto Usami, et al. 2019)
    詳しくは、「腸管善玉菌群移植療法をご参照ください。

     

    3.検査に伴う腸対策

    腸管リフォーム療法」と「腸管内善玉菌群移植療法」を合わせた「腸管リノベーション療法」でIBSの症状は改善することが非常に多いですが、改善乏しい場合は体内の状態を、必要に応じて検査を行いながら対策を検討していきます。

    • オリゴスキャン~体内のミネラルと有害重金属を測定可能。そこから腸管内に対して ミネラル不足が無いか、また体内の解毒機能が働いているかなどをチェック(ルクセンブルグのラボとコンタクトし施行)
    • こもれび採血検査~胃の働きから酵素活性、炎症の程度など通常では行わない血液検査を行うことで、体の状態を別角度から精査(日本の検査機関)
    • 有機酸検査~消化管内のカビや悪玉菌の有無、ミトコンドリアの機能障害の有無、メチレーション回路が働いているか蛋白、脂肪などの栄養をきちんと利用できているかなどを精査(米国の検査機関)
    • 反応低血糖及び副腎疲労検査~14日間の血糖チェック、および唾液による副腎コルチゾールチェックを行い、副腎疲労が起こっていないかを精査
    • 糞便検査~腸管内で起こっていること(実際の菌の培養、その菌に効果のある抗生剤やハーブの科学的検査、消化液の量など)を科学的に分析、検討(米国の検査機関)

     

    4.その他メンタル的な問題に対する治療

    IBSの治療として一般的に、通常のお腹をメインにした治療を行い効果が乏しいときは、心理的な治療法も併用していきます。

    お腹外来 お腹外来

    まずはセルフケアとして、加藤の著書「下痢止めbook」を読んでいただき、その中で使えそうな心理療法を毎日の生活に取り入れてもらいます。

    なお、こもれびの診療所では
    ・「脳」と「自律神経」の治療
    を取り入れることで、心理的、自律神経的な側面から改善を目指して治療していきます。

     

    SIBO(Small Intestinal Bacterial Overgrowth 小腸内細菌異常増殖)

    聞きなれない病名だと思いますが、腹部膨満感で苦しんでいる人はSIBOの可能性があります。

    私達の「腸」は、「小腸」と「大腸」に分かれており、小腸は食べ物からの栄養を吸収、大腸はその残りかすから水分を吸収し便を生成する仕事を行っています。 この腸の中には、腸内細菌が多数いるのですが、その大半は大腸の中にいて、小腸内腸内細菌は大腸に比べると100万分の1以下の数しか本来存在しません。(小腸内細菌:104個/μl・大腸内細菌:1010~12個/μl)

    なぜ、このようになっているかというと、小腸内は以下のように腸内細菌が増殖できないシステムを持っているからです。

    • 小腸上部:胃液に含まれる塩酸が細菌の過剰な増殖を防ぐ
    • 小腸内:・胆汁酸と膵臓内の酵素が細菌の過剰な増殖を防ぐ・小腸内免疫機能により、小腸内細菌増殖を抑制する
    • 小腸下部:回盲弁により小腸と結腸が区別されており、大腸から小腸内への菌の侵入を防ぐ
    • 伝播性消化管収縮運動:小腸収縮運動により細菌を小腸側から大腸側に洗浄する

    しかし、上記システムの機能障害が起こると、大腸にあるべき細菌が小腸に入り込み、そのまま小腸にとどまって爆発的に増えてしまいます。 この増えすぎた腸内細菌は、食事を摂取することで大量のガスが発生します。この病態をSIBO(小腸内細菌異常増殖)といい、この現象により、ほんの少し食べただけでもお腹がパンパンに膨れて、消化管を中心に様々は苦痛症状が出現します。

    症状1:消化管症状

    1. おなかが張って苦しい
    2. 異常な頻度のげっぷがでる
    3. 胃酸が逆流する
    4. 下痢、便秘などを繰り返す(下痢型SIBOは小腸内に「水素ガス」を発生する腸内細菌が多い場合、便秘型SIBOはメタンガスを発生する腸内細菌が多い)

    なお、細菌だけでなく、カビが原因となる症例も2~3割くらいあるといわれます。
    また、細菌が小腸内で過剰増殖すると、消化器以外の症状も出現します。

    症状2:消化管以外の症状

    1. 太りやすくなる:メタンガスを発生する腸内細菌が多い便秘型SIBOは肥満を起こしやすくなる。
    2. マグネシウム、亜鉛、鉄などミネラル吸収障害が起こる:皮膚トラブル、生理痛、ムズムズ足などひきおこる危険がある。SIBO治療によりムズムズ足が治癒したとする論文あり。
    3. 蛋白吸収障害がおこる:蛋白不足により精神安定ホルモンであるセロトニンが作れない→不眠、うつ的感情のリスク(セロトニンの90%以上は小腸粘膜で合成される)
    4. ある種の自閉症スペクトラムも、腸内環境乱れが関係しているとの報告あり。
    5. 脂溶性ビタミン吸収、生成不全がおこる:SIBOに伴う消化不良、及び胆汁酸減少の影響で、脂溶性ビタミンであるビタミンA・D・E・Kの吸収、生成できなくなる。
    6. 免疫システム異常がおこる:小腸は栄養の入り口と同時にウイルスや細菌などの侵入者が入ってくるリスクがある場所でもあるため、命を守る門番として免疫機能を担っている。しかし、SIBOで小腸内に問題が起こると、このシステムが破壊され、様々な問題が生じる危険がある。自己免疫の不具合、リーキ-ガット症候群(腸漏れ症候群)など

    なお健康と思われる人の腸を調べると、約31.25%がSIBOだったというデータもありますから、これは実は非常に身近で、そして見逃されている病気といえるのです。

     

    SIBOと関連のある疾患

    IBS(過敏性腸症候群)症例の50〜84%の症状の根本原因はSIBOである可能性が研究で実証されています。
    なお、細菌の過剰な増殖を根絶することでこれらの症状は大幅に減少することが報告されていることから、IBSとSIBOは、片方がもう一方の病気を誘発するトリガーになっている可能性が考えられます。

    また、SIBOは現在、酒さ(主に頬・眉間・鼻などの部位に、赤みやほてりなどが生じる慢性の皮膚疾患)や胃食道逆流、慢性難治性疼痛、中枢神経変性疾患など、数えきれないほどの病態の原因であるか、または関連性があると報告されています。

     

    SIBOの原因

    SIBOは、小腸の動きが止まって細菌が局所的に増殖しやすい環境になるときに発症します。SIBOの発症につながる可能性がある原因は多種多様です。

    • 感染性胃腸炎:細菌毒素(急性)と感染後の自己免疫反応によって腸蠕動運動がうまく働かなくなる
    • 消化不良:低塩酸症、膵臓酵素・胆汁の不足、ピロリ菌感染 など
    • 神経障害:糖尿病の合併症やパーキンソン病、多発性硬化症 など
    • 医原病:術後、アヘン剤(モルヒネ等)、プロトンポンプ阻害剤、制酸剤 など
    • 機械的/構造的機能障害:狭窄、癒着、占拠性病変、先天性の解剖学的異常、憩室炎、婦人科系の症状(例:子宮内膜症、卵巣嚢胞)、回盲弁機能障害 など
    • その他:甲状腺機能低下症、慢性的なストレス(交感神経優位)、IgA分泌能低下 など

     

    SIBO検査

    消化管内に生息する細菌は、糖質をとると、水素ガスやメタンガスを発生します。

    通常は大腸にしかいないため、糖質摂取後、これらのガスが放出されるのは120分後以降です。しかし、本来存在すべきでない小腸内で腸内細菌が増殖すると、小腸内で糖質摂取に伴い、本来よりはるかに速い60分前後にガスを発生させます。

    つまり、糖質摂取後の吐いた息(呼気)のガス分析を行うことで、小腸内に菌が増えているか、またその量はどれくらいかを判定することができ、それに伴いSIBOの診断および重症度がある程度推測されるようになります。

    摂取方法

    1. ガス摂取1:絶食時ラクツロ-ス12gを内服。その後以下の時間で呼気ガスを摂取する
    2. ガス摂取2:5分後
    3. ガス摂取3:10分後
    4. ガス摂取4:20分後
    5. ガス摂取5:30分後
    6. ガス摂取6:40分後
    7. ガス摂取7:60分後
    8. ガス摂取8:80分後
    9. ガス摂取9:100分後
    10. ガス摂取10:120分後
    11. 合計10回

     

    検査前注意事項
    検査2週間前~抗生物質の内服中止。
    検査2週間前~胃・大腸カメラや胃・大腸バリウム検査は受けない。
    〈食事についての注意事項〉
    検査5日前~サプリメントとして乳酸菌などのプロバイオティクスは摂取しない。
    検査24時間前~発酵食品(納豆、キムチ、ヨーグルトなど)は避け、出来るだけ消化の良いものを食べる。前日の夕食は21時前に終わらせる。
    その後は絶食。ただしお水のみ飲むことができます。

     

    検査当日の注意事項
    検査の2時間前~検査終了までは喫煙、睡眠、運動はしない。
    家を出る前~しっかりと歯磨きを行い口の中の細菌を洗い流す。

     

    SIBO治療

    • 食事療法(低FODMAP食 下段で説明)
    • オゾン注腸療法:治療の項をご確認ください
    • 抗生物質:抗生剤は安易に飲めばSIBOの原因となりますが、いったんSIBOになると、治療薬にもなります。ただし、SIBOの場合、抗生剤が血中に入ってしまうと、副作用が出る危険があるため、血中に吸収されず、腸管内の細菌だけに働く抗生剤が求められるため、当院ではSIBO治療として海外で推奨されているリフキシマを使用します。これは消化管から無吸収、96%糞便吸収となっており、14日間を基本として使用します。なお、抗生剤投与後は腸内細菌叢再構築のためにプロバイオティクスの内服、及び注腸を行います。
    • 植物性抗菌薬
      オレガノオイル:抗菌、抗ウイルス、抗真菌作用あり。消化を促進する効果
      ベルベリン:ヒイラギナンテンなどの薬草に含まれる化合物。SIBOに効果
      ニーム:インドのハーブ。抗菌、抗真菌作用あり
      などが総合的に入ったものを投与し、自然な形で小腸内の細菌を減らしていきます。
    • プロバイオティクス:リフキシマ内服した場合に限り使用
    • 消化管蠕動促進薬:ガスモチン(消化管運動亢進作用)など
    • その他:胃腸の消化力アップのための消化酵素や漢方なども考慮

      なお、上記は一般的なSIBO治療となり、当院に来院される多くは、これらを行ったが改善が乏しかった、という方たちです。よって再度これらを検討しつつも、多くは「腸管リフォーム療法」や「脳・自律神経治療」などを組み合わせていく場合が大半です。

     

    SIBOの再発を予防する

    SIBOは再発率が高いことが患者と医師双方にとっての課題です。
    ある研究では、抗生物質による治療成功後、SIBOの再発率は3か月で12.6%、6か月で27.5%、および9か月で43.7%であることが示されました。臨床的には、一般的なSIBO再発期間は約2.5か月とされており、根本原因が治療されない限り再発までの期間はさらに短くなります。
    よって、再発を防ぐために精一杯の対策をとりましょう。

     

    1)食事管理を徹底する~低FODMAP食

    FODMAPとは

    F:Fermentable(発酵性)
    O:Oligosaccharides(オリゴ糖)レンズ豆やひよこ豆に含まれるガラクトオリゴ糖と小麦やタマネギに含まれるフルクタン
    D:Disaccharides(二糖類)牛乳やヨーグルトなどのラクトース(乳糖)
    M:Monosaccharides(単糖類)果物のフルクトース(果糖)が代表
    and
    P:Polyols(ポリオール類)マッシュルームやカリフラワー、果物などに含まれるソルビトールやキシリトール

    の頭文字をとったもので、つまり発酵食品及び腸管内で細菌を増殖させる4種類の糖類を少なくする食事を目指すということです。
    通常納豆やヨーグルトなどの発酵食品は「腸に良い」とされていたものが悪いといわれると違和感があるかもしれませんが、消化管内に腸内細菌が増え続けて問題を起こしているSIBOの場合は、腸管内細菌を増やす食事は善玉菌であっても不可となります。
    SIBOで目指すべきは低FODMAP食です。具体的には以下のようにモノになります。

    お腹外来

    (江田証著 専門医が教える お腹が弱い人の胃腸トラブルより)

    簡単に言えば、小麦をやめて米中心の和食にする。ただし、和食のキーとなる大豆はオリゴ糖が多いため避ける、という感じです。
    なお、低FODMAP食は少なくとも3か月以上続ける必要があります。なかなか困難かもしれませんが、一緒に頑張っていきましょう。

     

    2)胃薬の安易な内服を行わない

    胃液に含まれる塩酸が細菌の過剰な増殖を防いでいますから、胃薬(プロトンポンプ阻害剤など)を安易に飲んで胃酸を減少させることは、腸内細菌を増殖させる危険があります。
    またそれに伴うSIBOの悪化は、腸内にガスをためる結果となり、帰って胸やけなどの症状を悪化させる場合があります。
    よって胃薬を飲むことで症状が悪化する場合や改善が乏しい場合は、SIBOを疑う必要があります。

     

    小腸下部にある回盲弁の回復を行う

    小腸と大腸を区別している弁が虫垂炎の手術やクローン病などでうまく閉じなくなり、大腸から小腸内への菌が侵入する「逆流性小腸炎」を引き起こしている可能性があります。
    この場合は逆流を防ぐ腹部マッサージをお薦めします。 (診察時指導します)

     

    伝播性消化管収縮運動障害の改善

    空腹時に収縮運動は起こるため、間食を避け空腹状態を作ります。またストレス、重金属の蓄積も収縮運動を抑制するためこれらが強い場合は対策を考慮します。

     

    抗生剤の安易な内服に注意

    SIBO改善した後、抗生剤を安易にとると、腸内バランスを崩してしまいSIBOを悪化させる危険があります。
    よって「念のために抗生剤」という飲み方のないようにしてください。

     

    お腹を温める

    腸が冷えると血行障害が起き、腸全体の動きが悪化します。
    よってカイロなどで積極的に温めましょう

     

    口腔内をきれいにする

    口腔内細菌を飲み込むことでSIBOが悪化することもわかっています。よって、食事前は歯磨きをしっかりと行うようにしてください。特に睡眠中にもっとも口腔内で菌が繁殖し、それが腸に到達することでトラブルを起こしますから、朝は起きたらすぐに歯を磨く習慣を作ってください。
    なお、歯周病がある場合、なかなか歯磨きだけで対応は難しいです。
    歯周病とは、歯を支える「歯周組織(歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨)」が炎症によって侵される病気です。
    口腔内には500700種の口腔内細菌が常在菌としていますが、その中で歯周病を起こす菌は10種類(~30種類)ほど確認されています。
    歯周病に罹患している日本人は非常に多く、30歳以上の8割以上に歯周病があるといわれます。
    以下、歯周病チェックリストです。みなさんチェックしてみてください。チェックが付く方が多いのではないでしょうか。1つでもあれば歯周病の可能性は高く、2つ以上あればほぼ歯周病と考えて間違いないと言われています。
    歯周病チェックリスト
    1)歯みがきをすると出血することがある
    2)歯と歯の間に隙間がある。よく食べ物がはさまる
    3)最近、口臭が気になる
    4)歯ぐきがむずがゆい
    5)歯ぐきが腫れることがある
    6)歯が以前より長くなったように見える
    7)冷たいものを食べると歯にしみる
    8)食べ物が噛み切れない
    9)食べ物を食べると歯が痛い
    10)朝起きたときに、口の中がネバネバする
    11)歯がぐらぐらする
    12)歯石がたくさんついている
    13)歯ぐきを押すと膿が出ることがある
    14)歯並びが悪くなってきた

    これら2つ以上陽性の場合は、歯磨きだけでは対応は難しいので、当院オリジナルのこもれびウォーター(臭素除去食塩水電気分解水)を使用して、しっかりと対策をとるようにしてもらっています。
    ちなみに、歯周病菌が大腸がんの原因になり得ることも明らかになりました。胃がんの99%がピロリ菌による感染症であるのと同じように、多くの大腸がんがフソバクテリウムという歯周病菌によって悪影響を受けていることが分かってきました。また歯周病菌によりさまざまな全身疾患が発症することもわかってきています。
    よってSIBOはもちろん、病気予防のために食事前の歯磨き習慣は大切にしていただきたいと思います。
    *なお当院では「こもれびウォーター」による積極的に口腔内の清潔を推奨しています。

     

    リーキーガット症候群(LGS)

    食物の消化や栄養素の吸収を行う器官である腸には、消化吸収できなかった成分や常在細菌、病原菌など、多くの物質が通過したり留まったりしています。そして、腸内細菌が体内へ入ってくるのを防ぐために、「腸壁バリア」というバリアシステムが存在しています。
    腸壁バリアは、腸の表面が「上皮細胞」で覆われ、上皮細胞の隙間は、タンパク質からできている「タイトジャンクション」で封印されています。さらに、上皮細胞からは糖タンパク質や抗菌物質が出ていて、病原菌を寄せ付けないようにしているのです。
    ところが、何かしらの原因で上皮細胞の隙間を封印しているタイトジャンクションが緩んでしまうと、腸壁バリアが破たんして隙間ができてしまいます。その隙間から、本来透過することがない老廃物や微生物成分などが体内に入ってしまう状態が、リーキーガット症候群です。リーキーとは「漏れる」、ガットとは「腸」を意味しており、日本語的には「腸漏れ症候群」という意味になります。

     

    リーキーガット症候群の原因

    最も大きな原因は食事です。

    現在、世界で問題になっているのが、小麦タンパク質の「グルテン」と言われます。
    グルテンが分解するとできる「グリアジン」という成分が上皮細胞と結びつくと、「ゾヌリン」というタンパク質が過剰に分泌されます。
    ゾヌリンには、細胞と細胞の隙間を開けて通過をよくする作用があるため、上皮細胞の隙間を封印しているタイトジャンクションがほどけてしまうのです。

    グルテン以外にも、アルコール、カフェイン、唐辛子成分、カニやエビの殻などに含まれるキトサン、繊維質の少ない食事も、タイトジャンクションを緩めてしまう作用がある食品として報告されています。

    その他、食物アレルギー(個別により異なる)、腸内環境の乱れ、感染症、化学物質などの環境毒素、薬品、精神的なストレスなども、腸壁バリアがダメージを受けやすく、リーキーガットを引き起こす要因と言われています。

    リーキーガット症候群の症状及び検査

    食物成分というのは、腸内では無害ですが、消化器官を除く身体の中に入ると異物と認識され、異物を排除するように働くタンパク質の「抗体」が作られます。抗体には、外敵を攻撃する機能が備わっているのですが、本来であれば体に害を与えない物質にも過剰に反応して、食物アレルギーを引き起こすきっかけとなります。

    また、消化器官を除く体内では異物と認識される食物成分は、免疫の攻撃を受けるため炎症が引き起こされ、原因が除去できなければ慢性的に炎症が続きます。

    リーキーガットが原因で起こる炎症は、糖尿病、高脂血症、肥満、認知症の進行を促してしまうと言われています。

    腸は、全身や精神の状態と大きな関連があるため、リーキーガットから引き起こされる身体の不調はさまざまです。

    糖尿病筋肉痛、関節痛、胸やけ、息切れ、腹痛、抜け毛、消化不良、不眠症、記憶力低下、不安感、疲労感、口臭、神経過敏、食欲低下、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、過敏性腸症候群、お腹の張りなど、多くの症状や疾患が挙げられます。

    よって、腸を意識しての治療は、全身疾患の治療にもつながると考えられます。

    なおリーキーガットの診断方法としてゾヌリン検査があげられます。
    ゾヌリン(Zonulin)とは、タンパク質グルテンを構成する、グリアジンによって分泌される物質です。
    この量が多くなると、腸管上皮表面のタイトジャンクション(隙間を固く閉しているシステム)が崩壊し、腸管上皮の透過性が増加します。これによって、本来であれば吸収したくない未消化の食べ物や毒素、化学物質などが通過してしまい、リーキーガット症候群が発症することから、便中のゾヌリンの量を測定し、リーキーガット症候群のリスク度を調べることができます。
    なお当院では、腸疾患において様々な情報を与えてくれる総合便検査を腸疾患診断のベースにしているため、これに便中ゾヌリン検査をプラスする形で判定を行っています。ただ便中ゾヌリン検査はまだまだ開発段階にあり、現時点ではラクトース・マニトールテスト(リーキーガット症候群判定試験)との整合性が確定できていません。一方、これまで長く行われてきた血清ゾヌリン検査はラクトース・マニトールテストとの相関性が認められています。よってリーキーガット症候群の診断のみが目的の場合は、精度の高い血清ゾヌリン検を推奨しています。

       

      治療

      IBS治療に準じますが、それ以外、リーキーガットに特徴的な治療方法をお伝えしておきます。

      • オメガ3:不飽和脂肪酸のオメガ3は小腸の炎症を抑える力があります。
      • 解毒力アップ:腸管内から取り込まれた毒素は直接肝臓に取り込まれ肝臓がダメージを受けます。よってデトックス治療により解毒をスムーズに行えるようにします(デトックス参照)
      • :慢性便秘症に使えるアミティーザがリーキーガット症候群の粘膜透過性を改善させることが確認されています。よって便秘タイプには積極的投与を検討してもよいかと思います。また胃薬として使われる胃粘膜保護作用を持つムコスタも小腸を保護して活性酸素の抑制作用を持ちます。これらの投与も場合によって検討します。
      • 蛋白たっぷりスープを飲む:ボーンブロスや出汁を使ったスープは腸漏れをふさぐ作用を持っています。よって、これらの蛋白スープを上手に利用してください。
      • グルタミン酸をとる:グルタミンとは、アミノ酸の一種で、ボーンブロスなどの蛋白スープの利点をサプリメントで行う方法です。
        しかしグルタミン酸は、腸漏れを塞ぐだけでなく、小腸・大腸にさらに有用な役割を果たしてくれます。
        なぜなら、腸は、グルタミンをエネルギーに変えることで消化吸収を行っているからです。
        グルタミンが不足すると、腸は正常に作動しません。そのため、神経過敏や自律神経が改善したとしても、グルタミン不足が原因で、下痢が続いてしまうということもあります。よって消化管回復のためにもグルタミンの積極的摂取をお薦めしています。
        なお、グルタミンが下痢に効果があるという報告は、多数なされています。
        1)ロタウイルス胃腸炎(冬に子供を中心に流行するお腹の風邪):グルタミン投与で下痢改善
        2)炎症性腸疾患:グルタミンを投与すると、2週間以内に大多数の患者で下痢が止まり、腹痛が改善。最終的には普通の食事がとれるようになった3)短腸症候群(重篤な腸の疾患により腸管を大部分切り取られたため、水分が吸収できず1日3L以上の下痢を繰り返す重篤な疾患):6~11年間頸静脈から栄養点滴していたのが、グルタミン投与で普通食ではないが、食物を口から摂取することが出来るようになり、1日2~3回の軟便に改善。

        それ以外にも、グルタミンは、脳の栄養素としても利用されています。ストレス時に体内でグルタミンが大量に消費されることなども考慮すれば、ストレスが発症誘因となるIBS患者などは積極的に摂取すべき栄養素だと考えています。

        当院では、安全、安心の純度99.9%の日本製天然グルタミンを使用しています。

      以上、IBS、SIBO、LGSと通常のクリニックでは扱わない腸疾患をメインに治療を行っています。なおIBSと診断された人の84%にSIBOが合併しているとの報告もあり、これらは混在している場合が非常に多いです。よって「お腹が張るからSIBOの検査」ではなく、一度受診いただき、どのような検査がベストかをご相談させてください。

       

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