幹細胞上清療法(エクソソームリッチタイプ)
- サイトカイン / ケモカイン(IL-1β、PBP、PE4、CCL5、SDF-1α、CCL2)
- 成長因子(CTGF、HGF、IGF、PDGF、VEGF、TGF-β、FGF-2)
- エクソソーム(当院採用幹細胞上清には1ml500億個以上含有しております)
- ヒトウイルス試験:HIV / HBsAg(B型肝炎表面抗原)/ VCH / VDRL(梅毒)/HTLV IgMなどのウィルス検査
- 無菌試験:好気性細菌、嫌気性細菌の測定
- マイコプラズマ否定試験:観察が難しい細菌であるマイコプラズマを専門のキットを用いて判定
- エンドトキシン試験:エンドトキシン(発熱性物質の一種)を専用測定装置にて測定
- 性状検査・外観検査:濁りがないか、容器の破損や汚れがないか、異物混入や内容液漏出がないかなどを目視にて確認
話題の再生医療、幹細胞上清療法とは?
再生医療とは、病気などによって失われた身体の組織の再生や機能の回復を目指したものです。ノーベル賞を受賞した山中伸弥先生の「iPS細胞」もその一つで、新聞やテレビでも取り上げられることが多いためご存知の方も多いでしょう。当院で行っている幹細胞上清療法も「幹細胞」を利用した再生医療の一つです。
「幹細胞」とは、新たな命が誕生し、人の身体を形成する上で、臓器や血液など様々なものに変化する元の細胞で、発生における細胞系譜の幹となることから「幹細胞」と名付けられています。さらに、幹細胞は私たちの体の維持も担います。
私たちの体は常にどんどんと新しいものに入れ替わっています。例えば腸の微絨毛は1日で、胃の粘膜は3日で、皮膚は28日で、そして最も硬い骨でさえ約2年半で全て新しいものに入れ替わっているのですが、これを可能にしているのが「幹細胞」です。たった一つの受精卵から人間を作り出し、また誕生した後も日々身体を最新の状態で維持してくれているものこそ“幹細胞”なのです。
老化現象=幹細胞の能力・数の低下
しかし、この大切な幹細胞ですが、残念ながら年齢が進むごとに、数も能力も落ちていきます。そのために皮膚の再生ターンが遅くなり、たるみ、しわが出てきます。また肝臓や胃の再生能力が落ちるため、若いときのようにお酒が飲めなったり油物が食べられなくなったりするのです。
年を取ること=幹細胞の能力・数の低下=体の衰え。つまり老化現象とは幹細胞の低下にほかならず、それに対してはこれまで、あきらめるしかありませんでした。
しかし今私たちには「幹細胞上清療法」があります。これは、幹細胞自身が作り出した細胞の成長・増殖・再生を引き起こすためのエネルギーの詰まった生理活性物質(グロースファクター、エクソソームなど500種類以上存在)で、体内に投与することで自分自身の幹細胞の作用を増強することができます。
また上清液に含まれる成分が、血管や細胞の痛んだ箇所に働きかけ、修復を促してくれます。
様々な可能性を持つ幹細胞上清液は、今後の再生医療の主人公であり、健康を求める私達の希望だと考えます。
幹細胞培養上清液療法に含まれる主な成分
幹細胞内に含まれる体内にプラスに作用する成分は
など500種類以上が認められています。
代表的な働きをするいくつかを以下に示します。
1 ) EGF(上皮増殖因子)
多様な細胞に働きかけ、細胞の成長、増殖の調整、修復に関与。
2 ) VEGF(血管内皮増殖因子)
新生に重要な役割を果たす成長因子で、細胞の分裂や分化などを誘導し、その結果、既存の血管から枝分かれした新たな血管が形成される。
3 ) KGF(ケラチノサイト増殖因子)
促進因子で血管新生及び創傷治癒の作用があり、髪の毛や皮膚が形成される際に必要なケラチンの生成をアシストする成長因子。
4 ) IGF(インスリン様成長因子)
増殖・分化促進、タンパク質同化など多岐にわたる作用を持つ。
5 ) TGF-β(トランスフォーミング増殖因子)
増殖、成長、分化や運動性を調節し、細胞組織の再構築、創傷治癒、炎症、免疫などにも重要な役割を果たす成長因子。
6 ) HGF(肝細胞増殖因子)
の合成と貯蔵、炭水化物の変換、コレステロール、外生物質の解毒、変性、排出に関与する肝細胞の増殖を促進する成長因子。
7 ) PDGF(血小板由来増殖因子)
や内皮細胞など様々な細胞によって産生される。
8 ) TSG-6(抗炎症液性因子)
抑制、動脈硬化に対する治療効果に注目が集まる成長因子。
9 ) GM-CSF(顆粒球単球コロニー刺激因子)
の生存および活性化を促進し、多能性造血幹細胞に分化を促す造血成長因子、免疫調節因子として機能する成長因子。
10 ) EPO(エリスロポエチン)
の産生を促進する造血因子の一つ。
11 ) PGE2(プロスタグランジンE2)
血糖抑制、発毛促進などに働く。
12 ) TPO(造血因子)
の前駆細胞の増殖および分化に関与する造血因子で、造血系細胞の産生に重要な因子。
適応疾患
根本的な肌質改善・皮膚の損傷治癒
シワ、小ジワ、たるみ毛穴、肌のくすみ、薄毛など
炎症軽減・炎症で傷ついた細胞保護
炎症に伴う各種痛み、神経細胞、末梢神経、内臓系など
体の中に存在している幹細胞を呼び覚ます
疲労回復、生活習慣病予防、睡眠不足、二日酔い、老化、精神的疲労、免疫調整など
新たな血管を作る
冷え、肩こり、疲労、勃起力低下など
適応外疾患
妊娠中・授乳中の方 ・現在感染症がある方
*癌の方は、投与に注意が必要です。医師にご相談ください。
副作用
軽い痛みや炎症(熱感、赤み、腫れ)を伴う可能性
注入箇所の一時的な痛み、皮下出血の可能性
注入箇所の感染症が起こる可能性
神経障害
低血糖
アナフィラキシー症状(冷汗、吐気、嘔吐、腹痛、呼吸困難、血圧低下など)
ただし、これらはどの注射でも起こる可能性のある副作用で、幹細胞上清液のみの特別なものではありません。ちなみに、現在日本国内において幹細胞上清液の投与にて重大な副作用は報告されておりません。人工的に合成したものは副作用がつきものですが、天然素材から作られている幹細胞上清液は副作用がほとんどありません。また当院で使用しているものは、幹細胞培養上清液の生成において、しっかりとした品質管理のもとで取り扱われた幹細胞培養上清液を用いているので、副作用リスクは大変少ないと考えられます。
なお、これまで当院で行ってきた幹細胞上清療法において、副作用は1例も見られておりません。
安全性
当院では、2つの施設から提供される臍帯血及び乳歯歯髄の幹細胞上清液を使用しています。どちらも国内の細胞培養施設で作られており、高いレベルの製造管理および品質管理が行われている安全性・信頼性の高いものです。
投与方法
点滴、局所注射、鼻腔投与の3つがあります。
疾患、状況などによりそれぞれの投与方法を一緒に検討し、最善の方法を提供します。
治療間隔
疾患により異なります。
1回の点滴による効果は2~3週間程度と見られています。
2~4週毎に投与を繰り返すと、より効果の持続を実感できるとされています。