掌蹠膿疱症

    こもれび式 掌蹠膿疱症(PPP)治療戦略

    ~掌蹠膿疱症治療手引き(2016年)からの進化~

    「皮膚」ではなく、“炎症体質そのもの”を整える治療へ

    掌蹠膿疱症 は、手のひらや足の裏に膿疱(小さな膿)や炎症を繰り返す慢性炎症性疾患です。

    掌蹠膿疱症治療で有名になった「ビオチン療法」は、以下の3剤を中心とした治療が基本となっています。

    • ビオチン
       皮膚・粘膜を支える重要なビタミン(ビタミンB7)
    • ミヤBM(酪酸菌)
       悪玉菌によるビオチン消費を抑え、腸内環境を整える
    • ビタミンC
       アスコルビン酸がビオチン代謝や炎症抑制を支える

    つまり、掌蹠膿疱症治療において「ビオチン」が中心的役割を担い、その働きを腸内環境や抗酸化作用が支えている、という考え方です。

    これは当時として非常に先進的であり、「皮膚疾患を腸から考える」という発想は、現在の統合医療にも通じる素晴らしい視点でした。


    こもれび式では、掌蹠膿疱症をこう考えます

    当院では、掌蹠膿疱症を単なる「皮膚病」とは考えていません。

    「免疫・腸・自律神経・ミトコンドリアの乱れが、皮膚に現れている状態」

    と考えています。

    つまり、

    • なぜ免疫が暴走してしまうのか
    • なぜ炎症が長引くのか
    • なぜ良くなったり悪くなったりを繰り返すのか

    その“土台”を整えていくことを重視しています。


    こもれび式で重視する5つの柱


    ① 腸内環境を整える

    ~「腸を整えること=免疫を整えること」~

    掌蹠膿疱症では、腸内環境の乱れが非常に重要です。

    悪玉菌優位になることで、

    • 腸の炎症
    • リーキーガット(腸漏れ)
    • 免疫暴走
    • IL-17系炎症

    が起こりやすくなると考えられています。

    そのため当院では、まず「腸の立て直し」を重視します。

    主な治療

    • ビオチン
       腸粘膜・皮膚・ミトコンドリア機能を支える
    • 酪酸サポート療法
       当院では直接「酪酸」を補うことで、より早く腸内環境改善を目指します
    • 免疫安定化療法
       「究極の難病完治法: 現代医学の盲点直撃!アレルギー疾患、リウマチ、膠原病の新治療法」「矢追インパクト療法」の考え方をベースに、免疫の暴走を穏やかに整える治療を併用します
    • その他
       善玉菌、ビタミンA・D、亜鉛、グルタミン、水溶性食物繊維、発酵食品などを必要に応じて活用します

    ② ミトコンドリアを回復させる

    ~「皮膚の修復力」を高める~

    掌蹠膿疱症では、

    • 慢性炎症
    • 酸化ストレス
    • 疲労
    • 睡眠障害

    を伴う方が多く、細胞のエネルギー不足が背景にあると考えています。

    そこで当院では、血液検査などを参考にしながら、

    • CoQ10
    • カルニチン
    • メチレンブルー
    • NMN
    • ビタミンB群

    などを用いて、

    「細胞が本来持つ修復力」

    を支えていきます。

    ※以前は「ビオチン療法中はB6・B12を避ける」という考え方もありましたが、現在のこもれび式では、“不足しているものは適切に補う”という考え方を採用しています。


    ③ 自律神経を整える

    ~「炎症を起こしにくい体」に変える~

    掌蹠膿疱症は、

    • ストレス
    • 睡眠不足
    • 頑張りすぎ

    で悪化しやすい病気です。

    つまり、

    「交感神経が過剰に緊張している状態」

    が背景にあると考えています。

    交感神経優位は、炎症をさらに悪化させます。

    そのため当院では、

    • 睡眠改善
    • 呼吸
    • 温熱療法
    • 軽い運動
    • “頑張りすぎないこと”

    を非常に大切にしています。

    特に、

    「良くなってきた時ほど無理をしない」

    ことが重要です。

    必要に応じて、

    • YNSA(山元式新頭鍼療法)
    • 迷走神経刺激
    • 水素吸入療法

    なども併用します。


    ④ 慢性炎症源を探す

    ~「火元」を見逃さない~

    掌蹠膿疱症では、

    • 上咽頭炎
    • 歯周病
    • 金属アレルギー
    • 喫煙

    などが、炎症の“火元”になっていることがあります。

    そのため必要に応じて、

    • Bスポット療法(EAT)
    • 口腔内ケア(院内生成次亜塩素酸)
    • 金属評価(オリゴスキャン)
    • 慢性感染評価(血液検査)

    なども行います。

    また、皮膚炎症が強い時期には、日本で掌蹠膿疱症やアトピー性皮膚炎などの自己免疫、アレルギー疾患治療の第一人者として知られる 丹羽靭負先生が開発した「丹羽軟膏」なども活用し、現在のつらい皮膚症状にも丁寧に対応します。


    ⑤ 「皮膚だけを見ない」

    ~心・環境・生き方まで含めて考える~

    掌蹠膿疱症の患者さんには、

    • 真面目
    • 頑張りすぎる
    • 我慢しやすい
    • 緊張しやすい

    方が非常に多い印象があります。

    だからこそ当院では、

    「症状を消すこと」

    だけでなく、

    「炎症を起こしにくい生き方」

    へ少しずつ整えていくことも大切にしています。


    こもれび式 PPP治療の本質

    こもれび式では、ビオチン療法を生み出された 前橋賢 先生の知見を土台に、矢追先生、岡崎先生、丹羽先生などがこれまで培ってきた統合医療を組み合わせながら、

    「腸・免疫・自律神経・ミトコンドリアの炎症連鎖」

    そのものの改善を目指しています。

    そのため、

    • 皮膚だけを追いかけない
    • ステロイドだけに頼らない
    • “体質全体”を整える

    ことを大切にしながら、

    「人間が本来持っている回復力」

    を取り戻していく治療を行っています。

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