アルテスネイトによるがん治療
アルテスネイトとは?
アルテスネイトは、漢方薬の一種である「青蒿(せいこう/キク科ヨモギ属)」から抽出されたアルテミシニンの誘導体で、もともとはマラリア治療薬として広く使用されてきました。
近年、多くの研究でがん細胞に対する強力な抗腫瘍作用があることが報告され、注目されています。
がん細胞を選択的に攻撃するメカニズム
がん細胞は鉄分を多く含むという性質があります。アルテスネイトは体内の鉄と反応し、フリーラジカル(活性酸素)を発生させます。
これにより、がん細胞が選択的に障害を受けて消滅します。
正常細胞は鉄が少なく、抗酸化酵素も豊富なため、影響を受けにくいのが特徴です。
科学的根拠と作用機序
酸化ストレスによる選択的細胞障害
正常細胞は抗酸化酵素が多く鉄も少ないためダメージが少なく、がん細胞は抗酸化酵素が少なく鉄も多いためダメージが大きいとされます。
白血病、大腸がん、肺がん、肝臓がん、卵巣がん、膵臓がん、悪性黒色腫、骨髄腫などで抗腫瘍作用が報告されています。
治療スケジュールと投与法
使用薬剤:アルテスネイト注射液(60mg)。
30本を1クールとし、初回は1本から開始し、以降は週1~3回投与。
1回の点滴時間は約30分。
治療費用は30本で約90万円(税込)。
ヨモギアレルギーのある方は慎重な対応が必要です。
アルテミシニンの歴史
アルテスネイトのもとであるアルテミシニンは、2015年にトウーユーユー博士がその発見によりノーベル医学・生理学賞を受賞。中国伝統医学と現代科学が融合した成果であり、『20世紀後半における最大の医学的業績の一つ』とされています。
副作用・安全性
マラリア治療薬として長年使用されており、安全性は高く、重大な副作用は報告されていません。
抗がん剤にありがちな強い副作用が少なく、QOL(生活の質)を損なわずに治療が可能です。
まとめ
アルテスネイトは、がん細胞に特有の性質(鉄過剰・抗酸化力の弱さ)を利用して攻撃する、新しい発想の治療法です。
安全性も高く、従来の治療に加えて取り入れることで、より効果的ながん治療が期待されます。
お申し込みについて
資料・パンフレット
※副作用は極めてまれですが、一時的に点滴部位の痛みが出現することがあります。
※医薬品医療機器等法上の承認を得ていないため、自費診療となります。
※使用する製品は国際健保協会を通じて購入しています。
※使用する製品は国内承認医薬品ではありません。
※これまでに海外にて様々な臨床試験が行われ、論文として公表されています。
※未承認医薬品等は医薬品副作用被害救済制度の救済の対象になりません。