ビタミンD濃度とコロナの予後

   

ビタミンDの凄さが最近いろいろなところで報告されるようになりました。
特にコロナが世界を席巻するようになり、その対抗策としてビタミンDが注目されるようになりました。

今日はビタミンD濃度とコロナによる入院患者の死亡率や呼吸器装着頻度との関係について
です。

Vitamin D Status Is Associated With In-Hospital Mortality
and Mechanical Ventilation: A Cohort of COVID-19 Hospitalized Patients.
Mayo Clin Proc. 2021 Apr;96(4):875-886.PMCID: PMC7834253.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33714594/


2020年2月から5月15日にかけて入院した患者、144名について病歴調査を行ったものです。入院施設は、ボストンとニューヨークのHarvard大学やアルバートアインシュタイン医科大学の関連病院です。

対象患者の年齢中央値は66歳、144名中64名が男性でした。
全体の死亡率は18%でしたが、ビタミンD濃度を示す25(OH)Dレベルが30ng/ml以上の患者では9.2%、一方30 ng/ml未満の患者では25.3%とビタミンD濃度の高い患者で有意に死亡率が低い傾向が見られました。

さらに入院中の死亡や人工呼吸器装着の必要性について調べると、ビタミンDが高い患者では有意にオッズ比が低いことが認められています。すなわちビタミンD濃度が高いほどコロナ(COVID-19)の重症化が防げる可能性を示唆しています。

ビタミンD濃度の違いによって、死亡率が3倍近くも変化することは驚きです。
ビタミンDは日光にしっかりあたることでも体内で作られます。しっかりと日を浴びましょう。またサプリなどによる摂取も良いと思います。

コロナに負けずに頑張りましょう!!





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