有害金属と動脈硬化

   

動脈硬化は様々な病気の原因となります。
以前より、有害金属が動脈硬化の原因になることはわかってたのですが、この度スペインから新しい論文が出たのでご報告いたします。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34879710/

対象はスペインで行われた1873名。
尿中の有害金属として、下記の9種類を調べ動脈硬化性血管疾患との関係を検討しています。

1. ヒ素
2. バリウム
3. カドミウム
4. クロミウム
5. アンチモン
6. チタン
7. ウラン
8. バナジウム
9. タングステン

動脈硬化性血管疾患として、頸動脈、冠状動脈、大腿動脈について調べていますが、これらの病変のいずれかが起きるオッズ比が高かったものは以下の3種の金属でした。
カドミウム… 1.67
チタン … 1.26
ヒ素 … 1.25

また動脈硬化性血管疾患の部位別にみると、
頸動脈は、ヒ素とカドミウム
冠状動脈は、チタン、カドミウム、アンチモン
大腿動脈は、チタンとカドミウム
が高いと発症しやすい傾向が見られました。



有害金属でよく出てくる水銀、鉛、アルミニウムが対象として含まれていなかったことが少々残念でしたが、あまり害のある金属として出てこないチタンやアンチモンにも動脈硬化を誘発する可能性が明らかにされたことは極めて興味深いものでした。

チタンやアンチモンは微量ですが化粧品類にも多く使われている金属であり、毛髪分析や尿中誘発試験でも時々お目にかかるものです。

産業廃棄物による有害金属汚染だけでなく今後は化粧品類からの汚染にも気をつける必要がありそうです。

これまで一度も有害金属をチェックしたことがない場合は、一度オリゴスキャンなどで有害金属を調べることをお薦めしています。
特に60歳以降は動脈硬化性疾患が増えていきますから、元気なうちにチェックし、必要があればしっかりとデトックスをして、後半の人生を楽しく過ごしてほしいと考えています。



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