ワクチン後遺症の解毒と痛みにMSM(硫黄)の可能性

   

こもれびの診療所では、これまで解毒に硫黄を主成分とするMSMを使ってきました。
これに加えて、抗炎症、抗酸化作用もあるため、最近最も問題になっているコロナワクチン後遺症の治療で解毒と抗炎症を必要とする場、考慮しております。さらにMSMは疼痛抑制効果が論文にて多数報告されているため、ワクチン後遺症で痛みが主になっている場合は積極的利用を考慮しています。

●MSMとは
MSMは自然界に広く存在する天然の硫黄化合物で、骨や皮膚、細胞組織に必要なコラーゲンを健康に保つ働きがあり、健康的な体の組織をつくることに欠かせない成分です。食べ物としてはコーヒー、トマト、茶、ビー ル、とうもろこし藻類などに含まれていますが、その量は非常に少量で、近年日本人の不足が問題になっています。

●MSM(イオウ)の役割
通常、ミネラルは生体内で他の元素と結合しない性質を持っていますが、イオウは例外で、たんぱく質の成分であるシステインというアミノ酸に含まれています。そのためイオウは、アミノ酸の構成要素としても、大切な体の組織をつくる役割を担っています。

  • 体の強化:たんぱく質の成分及びコラーゲン保持機能により、皮膚の強化、髪ツヤの改善、健康的な爪の生成、軟骨や腱、骨の生成補助などを行います。
  • 代謝改善:ビタミンB₁やパントテン酸と結合して補酵素となり、糖質や脂質の代謝に働きます。
  • 解毒
    ・硫黄にはキレート効果があります。キレート効果とは、金属イオンと結合し、それらを安定した形で体内に取り込むことを意味します。以下に、硫黄のキレート効果に関する情報を提供します。
    ・重金属の排出: 硫黄は、特に重金属イオン(鉛、カドミウム、水銀など)の排出においてキレート効果を持ちます。これは、硫黄が重金属イオンと結合し、安定した化合物を形成することにより、体内から排出されやすくするからです。硫黄は解毒作用を持つグルタチオンとも関連しており、グルタチオンは重金属の排出に重要な役割を果たします。
    ・有害物質の中和: 硫黄のキレート効果は、有害物質の中和にも役立ちます。例えば、農薬や環境汚染物質などの有害物質は、体内で酵素反応を介して不活性化され、無毒な形で排出されることが望まれます。硫黄はこれらの有害物質と結合し、中和することで、体内の負担を軽減する効果があります。
    ・抗酸化作用の強化: 硫黄は抗酸化物質であるグルタチオンの生成に関与し、抗酸化作用を強化します。グルタチオンは体内の酸化ストレスを軽減し、細胞を守る役割を果たします。硫黄のキレート効果により、グルタチオンの生成が促進され、酸化ストレスに対する防御機構が向上します。

MSMの医学的報告

1)痛み・炎症の軽減
MSMは、炎症性疾患や関節炎、筋肉痛、腱炎などの痛みを軽減することが報告されています。これは、MSMが炎症反応を抑制し、鎮痛作用を持つためです。また軟骨の形成や修復に関与しているため、関節軟骨の健康維持や関節の可動性を向上、関節炎による痛みの軽減にも寄与すると考えられています。その他 運動による筋肉のダメージや炎症を軽減し、筋肉の回復を促進する効果により筋肉痛や筋肉の痛みを和らげることができます。

L S Kimet al.(2005)~膝変形性関節症患者50名、MSM 1日当たり6g 12週間摂取にて痛み及び身体機能の指標が改善

Debbi E.M. et al.2011~膝関節の変形性関節症におけるMSMサプリメントの効果をランダム化比較試験で調査し効果を認める

Kim L.S.et al(2006)~変形性膝関節症におけるMSMの疼痛効果認める

Barmaki S. et al(2012)MSMのサプリメントが運動誘発性筋損傷と全身の抗酸化能力に与える影響を評価。MSMが症状の改善と可動性の向上に寄与することが示唆される

2)アレルギー抑制
MSMの持つ抗酸化、抗炎症、抗ヒスタミン作用によりアレルギーにも効果を示しますことが報告されています。
Eleanor Barrager, et al.(2002) ~アレルギー性鼻炎患者50名、MSM1日当たり2600mg 30日間摂取→上気道炎症状ならびに呼吸器症状改善

Barrager E. et al(2002)~季節性アレルギー性鼻炎の治療においてMSMの安全性と効果が認められた

●摂取上の注意
多量に経口摂取した場合の副作用として、吐き気、下痢、頭痛、疲労感、不眠などがあります。内服量は医師の指示に従ってください。
なお妊娠中、授乳中の安全性は認められていないため、その際は使用を控えるようにしてください。

 



医療法人社団徳風会 こもれびの診療所:https://komorebi-shinryojo.com/

電話:03-6806-5457
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住5-21-7-2F(旧日下診療所)
最寄り駅:南千住駅より 徒歩 5 分

PAGE TOP