有害金属のお話 2

   

・大型魚と水銀

日本近海の海は、実は世界一水銀含有が多いといわれています。これは大気中に放出される水銀量なのですが、世界が軒並み減少している中、アジアだけは増え続けていることが見て取れます。この最大の原因は中国の経済発展に伴う影響で、これが偏西風に乗って日本に運ばれ、日本の土地、そして海に蓄積され続けています。ちなみに世界の水銀排出の40%以上はアジアの海に集中しています。

 

滋賀県立大学研究チームの報告によれば、富士山の山頂における水銀量は最大で市街地の平均濃度の10倍を超えていたとのことより、いかに大陸から多くの水銀を含めた有害物質がやってきているのかが推察されるでしょう。

これらの原因により、海洋生物、特に大型魚ほど水銀蓄積量は多くなります。

 

 

マグロを含め魚を多く食べる習慣がある日本人にとっては、これらの摂取を通じて水銀蓄積が多くなってしまうのです。





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