有害金属のお話 7

   

では、ここから対策を考えていきましょう。

戦略1:腸機能改善~便秘とリーキーガット症候群の治療

前回の説明を踏まえると、デトックスはまず肝臓治療から始まりそうですが、最優先は腸です。特に優先すべき課題は「便秘」と「リーキーガット症候群」です。

1)便秘~なぜ便秘治療から始めるのか。それは、便秘があると毒が捨てられないからです。さらに、捨てられないだけでなく、腸管内に重金属が長く留まっていると、腸肝循環作用(腸内のものを再度肝臓に送り込む)という作用により、せっかく腸管まで運んだ有害金属をまた肝臓に引き戻してしまいます。よって便秘を治しておくことは、デトックスにとって最も大切になります。

2)リーキーガット症候群~リーキーとは英語で「液体などが漏れる」という意味を持つ動詞リーク(Leak)の形容詞。腸は英語でガット(Gut)。つまり、リーキーガットは「腸の粘膜に穴が空き、異物が血管内に漏れ出す状態にある腸」のことを指します。この状態があると、異物が体内に入りやすくなることはもちろん、この異物は直接肝臓に送られてしまいます。そのため解毒の主人公である肝臓の働きを低下させてしまうことになり、結果デトックスがうまくいかなくなります。

よって、まずは腸の治療がデトックスにおいてのスタートとなります。

治療:便秘治療、乳酸菌治療 など

治療期間:2週間~2か月

*なお、腎臓での毒物排泄もあるため、水分をしっかりとることも重要です。ただし水だけでは細胞外液に水分が増えるのみですので、細胞内にしっかりと吸収してもらうためにはミネラルを同時にしっかりとることが重要になります。





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