素敵なミネラルシリーズ~マグネシウム
●マグネシウム(Mg)
マグネシウム(Mg)は300種類以上化学反応に関与し、タンパク質合成や血圧維持、体温調節、ホルモン分泌などの酵素反応の補因子として働いています。特に体を動かすためのエネルギーの生産には欠かせない、体内においては特に重要なミネラルです。
また、マグネシウム(Mg)はカルルシウム(Ca)のブラザーイオンと呼ばれるほど化学的な性質が似ていて、カルシウムの重要な働きにも深く関わっています。このような重要なミネラルなのですが、アルコール、カフェイン、ストレス、乳製品の過剰摂取(Ca-Mgバランスが悪くMgの流出が起こる)などによりMg消費量は増大するため、現在日本人は慢性的な枯渇が心配されています。
Mgの生体内での主な働き
① エネルギーを生み出す~Mgは生体の300種類以上の代謝酵素の補助因子。ビタミンCですら、マグネシウムのサポートがなければその効果を十分発揮できません。その中でも最も重要な働きはエネルギー産生のカギになっているところです。よってMgにより慢性疲労の改善が期待できます。
② 筋収縮運動の改善~私たちの体は、筋肉細胞の「収縮と弛織」によって動くメカニズムを持っていますが、特に弛緩に関わるのがMgです。よってMgが不足すると、血管筋緊張による高血圧、まぶた緊張による眼瞼痙攣、ふくらはぎ緊張によるこむら返り、首や頭の筋肉緊張による頭痛、肩こりなどが起こる可能性があります。これに対してMg摂取により、体内のMgを増やし、筋肉緊張を改善させることで、高血圧・眼瞼痙攣・こむら返りなどの改善が期待されます。
③ 血糖値改善~Mgによる血糖改善は多数報告されています。
Ø 1日あたりの総Mg摂取量を100ミリグラム増やすと、糖尿病のリスクが15 %低下
Ø 食事由来のMg摂取量と2型糖尿病のリスクとの関連は逆相関
Ø Mgの摂取量が多いほどインスリン感受性が高まる
Ø Mg摂取量が多いと、メタボリックシンドローム発症リスク低下、血糖値低下、善玉コレステロール増加
Ø Mg欠乏は、慢性糖尿病合併症(腎症、神経障害など)と相関
④ ストレス解消~Mgは「抗ストレスミネラル」と呼ばれ、Caと共に神経安定を行います。また、Mgは精神安定作用のあるホルモン生成のために必須のミネラルでもあります。
・マグネシウムの多い食事~そばの孫とひ孫は(わ)優しい子かい?納得!
そば:蕎麦 の:のり ま:豆 ご:ごま と:豆腐 ひ:ひじき ま:まっちゃ ご:五穀 わ:わかめ や:野菜 さ:魚 しい:しいたけ こ:こんぶ か:牡蠣 い:芋 な:納豆 と:とうもろこし く:くだもの
ぜひ、この合言葉と共にマグネシウムたっぷりの食事をとっていただければと思います。
医療法人社団徳風会 こもれびの診療所:https://komorebi-shinryojo.com/
電話:03-6806-5457
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住5-21-7-2F(旧日下診療所)
最寄り駅:南千住駅より 徒歩 5 分