意識の力~思いは時間を巻き戻す

   

私は医療にとって最も大切なことは「思い」「意識」だと思っています。

よって、ここでは意識の凄さを考えてみたいと思います。

●思いは時間を巻き戻す

1979年、ランガーは、75歳の男性のグループを対象にした一週間の実験を行いました。男性たちはこの実験の目的を知らされず、単に一週間合宿所で暮らすということしか教えられていませんでした。ただ、1959年以降の写真、新聞、雑誌、書籍などを持ってくることを禁じられました。到着した男性たちは部屋に集められ、「これから一週間、いまが1959年であると思ってください」と告げられました。1959年というと、彼らが55歳だった年になります。このシナリオを強化するために、その当時の服が用意され、その頃のようにふるまうようにという指示が与えられました。また、全員にその人の50代の頃の写真の入った身分証明カードが配られました。一週間の合宿生活の間、彼らはアイゼンハワー大統領のこととか、その時代に起きたことを話すように促され、やがて、当時の自分の仕事のことを、まるで定年退職などしていないように、現在形で話し始める人たちも出てきたそうです。コーヒーテーブルの上には、1959年当時のライフ誌やサタデー・イブニング・ポスト紙などが置かれ、男性たちが55歳の目で世の中を見るように、すべてが設定されたのでした。

そして1週間後の結果です。この合宿が始まる前、老人たちは、体力、姿勢、知覚、認知能力、短期記憶など、年齢と共に退化すると考えられている心身のさまざまな面のテストを受けていました。そして合宿の終わりに再び同じテストをすると、ほとんどの参加者はあらゆる面で改善がみられました。身体の柔軟性が明らかに増し、姿勢がよくなり、手の力もずっと強くなっていました。視力は平均して10%近く改善し、記憶力テストも同様でした。半分以上の参加者は、これまで思春期以降は変わらないと思われていた知的レベルが向上しました。そして外見さえも変わりました。合宿の前と後に、無作為に選んだ、この実験のことを知らない人たちに、男性たちの写真を見せて年齢を当ててもらったのですが、合宿後の印象は到着したときと比べて平均で3歳若く見える結果でした。

なんと思いは、時間を巻き戻すことが出来たのです。これは心の状態が現実に及ぼす力がいかに大きいかを示す画期的な発見と言えるとおもいます。

とすると、多くの人たちが使う言葉「年のせい」が如何に恐ろしい言葉かわかると思います。

「年のせいで肩がこる」、「年のせいで物忘れがひどい」、「年のせいで体がだるい」

こういえば、実際に自分の体をどんどん老化、悪化させていくということです。

ちなみに、この言葉をよく使う人の中に医者がいます。

「この痛みは年のせいだからしょうがない」

「年なんだから、耳が聞こえなくて当然」

「年なんだから無理しちゃだめだよ」

白衣を着た偉そうな人にこういわれてしまえば、「私は年なのだから悪くて当然なのだ」という思考になり、これがまずます調子を悪くしていきます。

すぐ年のせいにする医者の所は、あまり近づかないようにして下さい。





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