腰痛のお話 3 神経の異常

      2021/09/11

本日の慢性腰痛のお話は、腰痛6つの原因
①椎間板の異常
②椎間関節の異常
③筋肉の異常
④神経の異常
⑤骨の異常
⑥心理社会的要因
の④、神経の異常、についてです。
これが原因になる場合は、ピリピリした痛みや、しびれが特徴となっています。
「神経障害性疼痛」といわれ、神経が何らかの原因で損傷し、異常に興奮することによって、痛みを認識します。物理的なけがや圧迫で神経が損傷すること以外に、神経が侵されるケースとして、ウイルスなどによって神経が障害される場合があります。神経が原因かどうかについては、「神経障害性疾痛」の診断サポートツールで調べることができます。

  • 神経障害性疼痛を疑う問診(図参照)(全くないを0点、非常に強くあるを4点として28点満点で、9点以上は神経障害性疼痛を疑う)

なおこの場合の痛みは、基本炎症を伴っていませんから、いくら消炎鎮痛剤をのんでも治りません。
西洋医学では、神経の異常な興奮を抑えるために抗てんかん薬(リボトリール)などが使われます。そのほか、下行性疾痛抑制系の働きをよくしてくれる抗うつ剤を使います。
欧米のガイドラインでは、神経が障害されて出る痛みの薬の第一選択薬は、抗うつ薬と抗てんかん薬になっています。
当院においては、神経疼痛の場合はYNSA鍼治療、漢方薬に加えて、低周波電気治療、及び過電流装置を使った治療を行います。
特に低周波電気治療において、脳脊髄性鎮痛(下行性疼痛抑制)・脊髄性鎮痛(ゲートコントロール)・末梢鎮痛(オピオイド・アデノシン)を期待できる周波数が論文報告されているため、それを使用して対応していきます。

ただし、神経障害性疼痛は一筋縄ではいきません。統合医療的視点からすべてを味方にした治療が望まれます。
すぐに治る、とは言えませんが、それでも少しずつ改善していく方法は世界中の医療の中に埋まっています。
ぜひ一緒に、その方法を探していきましょう。

今日も最後までお読みいただきありがとうござしました。
あなたに痛みのない生活が訪れますように。



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