暴力とミラーニューロン

   

ミラーニューロンシリーズの最後です。

ミラーニューロンがさまざまなことを模倣するのであれば、例えば暴力行為を見た子供たちは暴力行為を模倣する可能性が高いのではないか、という疑問がわくのではないでしょうか?

それに対して1994年、コミュニケーションリサーチ21において一つの答えが出ています。これによれば研究室で子供たちに短い暴力映像を見せたグループと、見せていないグループの子供達では、暴力映像を見た子供たちのほうが、そのあとの遊び等において人に対しても物体に対しても攻撃的行動を見せることが多いと報告されています。

現実世界においては、アメリカのコロンバイン高校銃乱射事件が起こったペンシルバニア州学区内では、その事件後50日の間に、爆弾脅迫や学校襲撃の脅迫がなんと350件以上あったそうです。通常は年に1件程度とのことですからこれは大変な違いです。また、同じような報告ではメディア上暴力行為をよく目にする子供ほど、そうでない子供に比べて攻撃的な傾向があることが分かっています。

さらに恐ろしいのは、この繰り返しは将来の犯罪の発生にも大きく影響することが分かっています。

ニューヨーク州にて1960年代から開始された調査ですが、1000人の子供たちに対して、もともとの攻撃性や、教育、社会階級など主要な変数を調整したうえで、メディア暴力を良く目にしたこともたちが将来どうなっているかを調べた結果、22年後の30歳時、犯罪性ときちんと相関関係があることが報告されています。

以上のようにやはりミラーニューロンの性質上、このように好ましくない事象もミラーされてしまいます。よって、私たち大人が、如何にこのような情報、映像を子供たちの視界から消すかという事がとても重要になってくるのです。
それは私たち大人も同じです。

できるだけ良いものを子供も大人も見るようにしてきましょう。





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