コロナ騒動が引き起こす感染以上の弊害~運動の力

      2021/06/04

この1年、コロナの「感染対策」として行われた、「移動制限」、これは結果として運動制限、スポーツ制限という形で私たちの前に立ちふさがりました。

その結果、日本人の運動量は非常に少なくなっています。

 

これはコロナ前とコロナ後の運動・スポーツの実施状況です。

コロナ後、すべての項目の実施率が減少しています。

また、新型コロナウイルスの影響で実施できなくなった種目のスポーツ施設の休業率も大きなものがありました。

 

(笹川スポーツ財団HPより)

これは、簡単に見過ごされていますが、大変大きな問題です。

 

例えばジョギングと寿命の論文です。

これはコペンハーゲン市心臓研究の主任である心臓病専門医Peter Schnohr氏によるもので、1976年から35年間、20~93歳の約2万人を対象とした長期的研究です。

今回の研究では、被験者において、ジョギングをする人としない人の死亡率を比較しました。比較にあたり、ジョギングをする男性1,116人および女性762人に、ジョギングの速度や1週間に走る距離など詳細な問診をしています。

さて、35年の追跡結果です。これによればこの追跡中にジョギングをしない人のグループでは1万158人が、定期的に行うグループでは122人が死亡しました。つまり運動しないグループの人は約50%亡くなったのに対して、運動をするグループの人はなんと約6%しかなくなっていないのです。

このことから、ジョギングをする男女は死亡リスクが44%低いことが分かります。年数に換算すると男性は6.2年、女性は5.6年寿命が長いことがわかりました。つまり定期的なジョギングは、寿命が約6年延ばす可能性があるということです。

また、この研究では「適切な運動量」が示されています。それによると週に1時間~2時間半のスローペースでのジョギングで、最も有意な効果が認められたというのうです。

つまり1日10分から15分程度のゆっくりとしたジョギング(散歩にするなら20分から30分)で十分効果があるということなのです。

運動が寿命や健康に寄与するという報告は多数あります。しかし、今回のこの報告では「そんなにたくさんしなくてもよい」と述べられていることに非常に意味があるようにおもいます。

ほんの少しでよいのです。これなら皆さんも続きそうではありませんか?


なお、運動が体に良い理由は

1)心機能向上により酸素摂取量を増やし体中に酸素をいきわたらせる 

2)インスリン感受性を増やすことで血糖値をさげる 

3)善玉コレステロールを増加し中性脂肪を低下させることで脂質の改善をし、動脈硬化を防ぐ 

4)骨密度を向上させ骨粗しょう症を改善させる 

5)免疫機能の改善しがんなどの疾患を少なくする 

6)ジョギングの際の社会的交流により、心理状態が改善する 

などが考えられています。

さらに、研究グループは「ジョギングは血圧降下、血小板凝集の減少および肥満防止にも有用である」と付け加えています。

 

これを考えた時、感染を怖がって散歩までやめてしまうことは、健康におけるプラスとマイナスを考えたら、はるかにマイナスの方が大きいと思います。

散歩していて感染症にかかることは基本ありません。

ぜひ、感染症に負けないために、1日10分でいいのでゆっくり散歩して外の空気を吸いましょう。そして免疫を高めて、感染症なんかに負けない人になりましょう!!

 

日本が、世界が、笑いながら楽しく食事ができる世界を祈って。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。





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