アレルギー性鼻炎 5 ヒスタグロビン+ノイロトロピン吸入

   

今回は吸入のもう一つの薬剤、ノイロトロピン吸入についてです。

●ノイロトロピン

鎮痛鎮静作用が有名な痛み治療薬ですが、優れた抗アレルギー作用も持つ薬剤です。

1)アレルギーモデル症状改善作用、2)鼻粘膜副交感神経受容体数の調節作用、3)好酸球浸潤抑制作用、 4)anaphylactic mediatorの抑制作用、5)自律神経異常による気道過敏性の低下作用

アレルギー性鼻炎に対して69%の効果を認めています。(ノイロトロピン注射剤による効果b医薬品インタビューフォーム 日本臓器 2020)

アレルギーにおける適応疾患としては皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、蕁麻疹)に伴うそう痒、アレルギー性鼻炎があげられます。

その他、末梢循環改善作用、患部冷温域の皮膚温上昇作用などもあり、ヒスタグロビンと併用することでさらに高い効果が期待できます。

これらの薬は本来注射投与なのですが、鹿児島大学耳鼻咽喉科教室の報告では、鼻腔ネブライザー投与により有効率81.9%と非常に高い効果を示しました。よって、当院ではこの論文をもとに、注射よりも簡便に、そして安全に行える鼻腔吸入法を選択しています。(Bスポット療法との併用奨励)

 

投与方法及び治療間隔

Ø  噴霧器による吸入治療(診療所)~10回1サイクル。1~2回/週が基本(Bスポット療法と併用)

Ø  10回終了後、1~2か月に1回継続するとなお一層効果が期待できます。

Ø   参考文献:飯田冨美子 他 「鼻アレルギーに対するヒスタミン加入免疫グロブリンとノイロトロピンの併用によるネブライザーの使用経験」

 

投与ができないとき

ü  熱があるとき

ü  身体に不調があるとき(何か変わったことがあれば一旦中止してください)

 

注意点

「ヒスタグロビン」を含めたヒト組織や血液を原料とした製品を使用した方は、献血を控えることが求められます。(ただし、家族や親友への献血は可能です)また予防接種(生ワクチン:麻疹・風疹・おたふくかぜ・水痘ワクチンなど)の効果獲得に対しても影響を与える可能性があるため、ワクチン接種からは最低2週間あける必要があります。
 





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