DHEAを新たに治療に取り入れました

   

当院では、疲れている男性をターゲットに”DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)”を新たに採用いたしました。
これは主に副腎から分泌されるホルモンの一種で、体内においてさまざまな生理的な機能を持っています。

  • DHEA効果

■疲労系疾患への利用

  1. 性ホルモン低下対策:DHEAは、体内で性ホルモンであるエストロゲンやテストステロンへ変換されることが知られています。よって不足がある場合DHEAを補くこと、性ホルモンを安全に増やすことができます。(Valentino V, et al.1999)
  2. 副腎疲労対策:DHEAは副腎皮質から分泌されるホルモンであり、同時に副腎機能の改善に関与するホルモンです。よって副腎疲労の場合は、重要な治療サプリメントとなります。(Morales AJ, et al.1994)
  3. ミトコンドリア機能の改善: DHEAはエネルギー生産に関与し、身体的な活力や持久力の向上に寄与します。これにより、日常の活動や運動パフォーマンスの向上が期待できます。(Villareal DT, Holloszy JO.2004)
  4. 筋肉量の増加と筋力の改善: DHEAは筋肉の形成をサポートし、筋肉量の増加と筋力の改善に貢献します。これにより、筋力トレーニングや運動効果の最大化が期待できます。(Legrain S, et al.2000)
  5. 抗うつ効果: DHEAのサプリメントは、うつ病やうつ状態の改善に関与することが示唆されています。抗うつ作用を持つと考えられており、心の健康をサポートします。(Bloch M, et al.2005)
  6. 免疫機能の向上: 疲労系疾患の場合、免疫機能も低下することが大半ですが、DHEAは免疫機能を改善し、免疫系のバランスを調整する助けとなります。これにより、炎症の抑制や免疫応答の強化が期待できます。(Maioli F, et al.2000)

■老化対策

  1. 脳機能のサポート: DHEAは脳内で神経伝達物質の生成を促進し、認知機能や記憶力の向上に寄与します。加齢やストレスが引き起こす認知機能の低下を防ぐのに役立ちます。(Hellhammer DH, et al.1997)
  2. 骨密度の維持: DHEAは骨形成を促進し、骨密度の低下を防ぐ助けとなります。特に閉経後の女性にとって、骨粗鬆症の予防に役立ちます。(Cusan L, et al.2003)
  3. 皮膚の健康と美容: DHEAは皮膚のコラーゲン合成を促進し、皮膚の健康維持や若々しさの維持に寄与します。肌のハリや弾力性の改善が期待できます。(Hong JB, et al.2012)
  4. エイジングへの対抗: DHEAのサプリメントは、加齢による体の機能低下を改善し、健康な老化をサポートします。身体的・精神的な若々しさを維持するために役立ちます。(Berr C,et al. 1996)
    実際日本で27年間追跡調査した研究では、男性でDHEAが多い人ほど長寿だということが報告されています。(Enomoto M, , et al.2008)
  • 年齢により減少

血中のDHEA-S値は男女ともに67歳ごろから増加し始め、20歳前後にピークに達した後、加齢とともに直線的に低下していき、40歳代で半分、70歳時ではピーク時の20%まで低下してしまいます。(大中佳三 2014)よって40代以上で疲労が強い場合や、老化の原因に伴う症状の場合は積極的に投与を考えます。実際、DHEAサプリメントは、海外では気分を快活にして活力を増進する「若返りの健康食品」として販売されています。特にサプリメント大国アメリカでは、体内での分泌量が減少したDHEAを補って20代並の状態に引き上げるばかりか、特に副作用も無く、若さが戻り、性欲もアップするといわれ、大ブームとなっています。

 

  • 摂取量

初期量としては男性2550mg、女性1025mg程度が推奨されています。あとは個々の検査結果や状況に応じて対応します。(若年者は既に体内でDHEAが十分量合成されていると考えるため、40歳未満の人は基本摂取しない)ただし、副作用に女性の男性化(ひげが濃くなるなど)が少ないですが報告されているので、こもれびの診療所では基本男性に、特に遊離テストステロン(男性ホルモン)が低下している方に絞って使用します。なお、乳癌・前立腺癌・卵巣癌患者の方はガンの進行を早める恐れが否定できないため摂取禁忌といわれています。また妊娠している女性の摂取も推奨できません。

 

  • 副反応

大きなものはありません。ただし、作用的な要素として、女性の場合はホルモン関連として皮脂分泌の増加、髪の毛の成長異常などの問題の可能性があります。また内服するものである限り消化器症状(胃腸の不快感、下痢、便秘など)は否定できません(多くは見られませんが)。また、筋力増強作用があるためドーピング対象にもなっていますので、プロのスポーツ選手も内服不可となっています。

当院は疲労で来られる方が多く、近年は男性ホルモン低下に伴う疲労も見られるようになってきたため、その安全な治療としてDHEAを採用しました。疲れた男性の皆さん、ぜひDHEAで一緒に元気になりましょう!(なお投与前には基本遊離テストステロン・DHEA・PSAの測定は必ず行います)



医療法人社団徳風会 こもれびの診療所:https://komorebi-shinryojo.com/

電話:03-6806-5457
住所:〒116-0003 東京都荒川区南千住5-21-7-2F(旧日下診療所)
最寄り駅:南千住駅より 徒歩 5 分

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