生きた菌 VS 死んだ菌
- 整腸剤は生きた菌じゃないとダメなのか?
よく、「生きた乳酸菌が腸まで届く」というような宣伝広告を見ます。
確かに死んでいる菌より、生きた菌のほうが体によさそうですが、実際はどうなのでしょうか?
ロシアのイリヤ.メチニコフが報告した実験です。
マウスを
- 生きた乳酸菌を加えたエサを与えたグループ
- 加熱殺菌した乳酸菌を加えたエサを与えたグループ
に分けてどちらがよりよい生育を調査しました。
結果です。どちらも良い生育を示したのですが、②のほうが、よりよい結果が得られた、となっています。(『腸を鍛える~腸内細菌と腸内フローラ』 光岡知足 祥伝社 2015 PP89)
この結果だけでどちらがいいとはもちろん言えませんが、ここで言えるのは乳酸菌は菌そのものだけではなく、乳酸菌が生成する物質(菌体成分や分泌物と考えられる)や死骸にも腸内腐敗を阻止し、マウスの成長をうながす因子が含まれている、ということです。
ということで、あまり「生きた菌」「死んだ菌」という議論ではなく、どのタイプであれ、善玉菌を積極的に摂取しよう!!というのが現時点での私の考えです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
happinessいっぱいの1日でありますように。
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